SMAPのミリオンヒット曲『らいおんハート』は、メンバー5人の「熱意の結晶」だった!?の画像
SMAPのミリオンヒット曲『らいおんハート』は、メンバー5人の「熱意の結晶」だった!?の画像

 リリースしたシングルCDは、全55枚。そのうちトリプルミリオンを達成した『世界に一つだけの花』の他、複数のミリオンヒットを生み出してきたSMAP。

 メンバーたちは、25枚目の『セロリ』あたりまで「この曲って感じで、好きでも嫌いでもなく」30分で覚えてそのままレコーディング、という流れで仕事をしていたそうだ。「これやるから! はい歌って」という感じで録音していたという。

 しかし、2000年8月に発売されミリオン突破した32枚目の『らいおんハート』を収録する際は、レコーディング前に、まずメンバー全員で候補となる5曲を聴き、多数決を採った。結果は全員が2曲目に聴いた『らいおんハート』を候補に選んだ。ところが、ディレクターは、「5曲目でいきましょう」と、別の曲に決めようとしたという。それならメンバーが候補曲を聴く意味がないという話になり、なんとか彼らが選んだ『らいおんハート』に決定したのだと、木村拓哉がかつてラジオで語っている。

 この曲は、タイトルも歌詞も今のものとは違うものになる可能性もあった。現在の『らいおんハート』の作詞を手がけたのは、大物脚本家の野島伸司。オスライオンが、命がけでメスを守る姿をモチーフとした歌詞だが、「子どもが生まれたら」「ママに出会った」という歌詞の内容は、当時まだ20代だったSMAPには早いのではないかという意見が周囲から出ていたからだ。

「そんなことを言っていたら、いつまでもできません」と、メンバーの気持ちは一致、今の歌詞に決まったという。メンバー同士の意見が合い、初めて“いいもの”を作るための熱意が込められた曲となった。

 この曲は、草なぎ剛主演のドラマ『フードファイト』(日本テレビ系)の主題歌に使われている。また、この年の11月に、木村が工藤静香との結婚を発表したことから、結婚式ソングとしても定番となった。今や知らない人はいないほどヒットした曲には、そんな秘話があったのだ。

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