「テロ事件」は、日本でも断続的に発生していた!?【雑学クイズ】の画像
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■雑学クイズ 今回のテーマ「日本のテロ事件」

 近年、世界中でテロが頻発しています。それらは、決して海の向こうの出来事ではありません。昔から日本でも、断続的にテロ事件は発生しているのです。(文中敬称略)

【Q1】日本初のハイジャック犯に関して正しいのは?

 日本で起きた初のハイジャック事件は、1970年(昭和45年)3月31日に発生した「よど号ハイジャック事件」です。これは、羽田空港発・板付空港(現・福岡空港)行きの日本航空351便(愛称「よど号」)を、「共産主義者同盟赤軍派」メンバー9名が乗客、乗員を人質に取り、乗っ取った事件です。

 犯人グループは、機長らに北朝鮮に向かうよう要求します。その後、板付空港で乗客23名をまず解放。さらに韓国の金浦国際空港での長い膠着状態を経て、残りの乗客らを解放します。そして4月3日、乗員3名と、乗客の身代わりとして搭乗した山村新治郎運輸政務次官(当時)を乗せたよど号は38度線を越え、北朝鮮の飛行場に着陸。犯人9名はそのまま亡命し、乗員と山村政務次官は後日、よど号で帰国します。

 犯人の多くは現在も北朝鮮で暮らしているとされています。犯人に関することで、正しいのは次のどれ?
(1)犯行当時、未成年がいた
(2)国務大臣の甥がいた
(3)現役の医師がいた

【Q2】超法規的措置を決めた総理大臣は誰?

「ダッカ日航機ハイジャック事件」は、1977年(昭和52年)9月に、日本赤軍のメンバー5名が、フランス・パリ発の日本航空をハイジャックした事件です。

 犯人グループは、日本で服役・勾留中の9名の釈放と日本赤軍への参加、そして身代金600万ドル(約16億円)を要求します。指名された9名の中には、彼らの仲間以外に、他のセクトに属していた左翼活動家や、思想犯ではない刑事犯も含まれていました。つまり、そうした面々は、日本赤軍にスカウトされたような形でした。

 これに対し、当時の内閣総理大臣は、「一人の生命は地球より重い」と、身代金の支払いと、超法規的措置として6名(3名は拒否)の釈放を決意します。その総理とは次の誰?
(1)田中角栄
(2)三木武夫
(3)福田赳夫


●A答え 出題/小泉珍事郎
Q1=(1)【解説】犯人グループの1名だけ17歳の少年がいました。なお、人質の中には先日他界した聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏がいました。
Q2=(3)【解説】なお、日本赤軍はそれ以前に三木政権下の75年にも、在マレーシアのアメリカとスウェーデンの大使館を占拠し、7名の釈放を要求。日本政府は、うち5名(2名は拒否)を釈放しています。ダッカハイジャック事件の実行犯には、そのときの釈放メンバーの一部が含まれていました。

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