プロ野球もいよいよ大詰め。水面下では早くも来季に向けて動いている。「なんと来季は、最大で8球団の監督が交代する可能性があるんです」(スポーツ紙デスク)
その中で注目は巨人。「試合中に動かない高橋由伸監督に、批判が集まっています。来季が3年契約の最終年ですが、今季終了後に進退伺を出すことになりそうです」(巨人担当記者)
■高橋由伸監督の後任に、原辰徳前監督の再登板も…
そこで気になるのは次期監督だが、かなり難航しているという。「ここにきて、原辰徳前監督の再登板を望む声が上がっているんです。由伸監督に比べ、華やかさもあるので、適任でしょう」(前同)
だが、再登板には大きな壁がある。「2012年に『週刊文春』で“1億円恐喝事件”が報じられました。だから、原監督には反対意見も多い」(ベテラン記者)
■巨人の大本命は“ゴジラ”松井秀喜
原氏のような注目度が必要だとすれば、あの人物を忘れてはいけない。「やはり大本命は松井秀喜。来季に間に合わなければ、斎藤雅樹一軍投手コーチが“つなぎ”として次期監督になる可能性が高いですね」(前出の巨人担当記者)
ゴジラが息を潜める一方で、楽天では闘将が息巻いている。「楽天はシーズン序盤から首位を走ってきましたが、故障者が続出し、8月に入って失速。星野仙一球団副会長は、梨田昌孝監督の起用法に原因があると見ているんです」(楽天担当記者)
■楽天は星野仙一球団副会長と梨田昌孝監督の間に確執
確かに、楽天はシーズン序盤から、同点やビハインドの場面でも勝ちパターンの投手をつぎ込んでいた。「星野さんが“責任は梨田にある”と怒り、両者の間に確執が生まれています。複数年契約を結んでいますが、梨田監督は、もうヤル気がないと思いますよ。池山隆寛一軍チーフコーチが、次期監督に内定しているようです」(前出の楽天担当記者)
■日本ハムファイターズや中日ドラゴンズも交代の可能性
下位に沈む球団は軒並み、交代の可能性が高い。中日も森繁和監督の首筋が寒い。「中日は小笠原道大二軍監督が満を持して一軍監督に。ロッテは伊東勤監督が辞任を表明。次期監督の最有力候補は、今季で引退する井口資仁でしょう。オリックスは、田口壮二軍監督が大本命。昨季の日本一から一転、借金地獄に苦しむ日本ハムも栗山英樹監督が責任を取りそうですね」(前出のスポーツ紙デスク)
■ソフトバンクの工藤公康監督は選手から慕われていない!?
優勝しても、監督交代の可能性はある。「ソフトバンクの工藤公康監督は、選手から慕われていないんです。露骨に無視されることもあるとか。今季、そのまま良い形で辞任するかもしれません。次の監督は……誰がやっても勝てるんじゃないですかね(笑)」(ソフトバンク担当記者)
どこでやっても、監督はつらいよ。
「二宮清純 スポーツ一刀両断」最新記事