「旦那が嫌い」で検索した妻たちへ贈る、ストレス、イライラ解消法!の画像
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 インターネットの検索窓に「旦那」と打ち込もうものなら「嫌い」「イライラする」「死んで」など憎悪の関連ワードがズラリと出てくる。もちろん「大好き」といったワードも上位に入るが、とにかく、世の中には旦那が嫌いな妻がいっぱい! 一度は好きになったはずなのに、なぜこんなにもパートナーへの憎悪が膨れ上がってしまうのか? 嫌いになってしまった旦那への愛情はよみがえるのか、夫婦関係を修復できない場合はどうするのがベストの方法なのか? 自分自身と家族の幸せのために、向き合う方法を検証してみた。

■妻が旦那を嫌う10大理由

 いったい旦那の何がそんなに気に食わないのか。世の妻たちのリアルな声を一挙紹介。「確かに」と共感できる内容もあれば、「理由はないけど嫌い」といった救いようのない声まで、さまざまだ。

1)価値観の違い

「帰宅するなりスマホばかりいじっていて、家族の団らんに参加しない」(30歳/専業主婦)

「たまには夫婦の会話をと持ちかけたら、必要ないと切り捨てられた」(56歳/専業主婦)

「道にツバを吐く、店員さんに偉そうな態度をとるなど、人間性を疑う」(41歳/自営業)

2)家事、育児

「おまえは専業主婦だろ、と本当に一切協力してくれない」(47歳/専業主婦)

「休日に気が向いたときだけ息子の相手をして、父親ヅラ、イクメン気取りが笑わせる」(28歳/会社員)

「手伝ってくれるのはいいけど、いちいち“料理や洗濯のやり方がなってない”など注意してくるのがウザい」(37歳/パート)

「できちゃった婚だったが、まったく育児に興味を持たない」(32歳/会社員)

3)金銭問題

「すべてにおいてお金にルーズ」(62歳/専業主婦)

「自分の収入や貯金の額を隠している」(46歳/会社員)

「見栄っ張りで、お小遣い以上のおごり癖があり、借金を繰り返す」(52歳/会社員)

4)女性問題

「浮気癖が直らない」(49歳/専業主婦)

「夜の店通いが男の甲斐性だと思っていて、バカすぎる」(35歳/パート)

「長年、公然と不倫をしているが、絶対に離婚してやらない」(68歳/専業主婦)

5)モラハラ

「数年間無視されている。私も無視しているので何ともいえないが、家庭内別居状態にもう耐えられない」(30歳/会社員)

「ことあるごとに、“誰に食わせてもらっているんだ”と脅してくる」(46歳/専業主婦)

「友人の奥さんは美人で器量もよくて羨ましいなどと、嫌みを言ってくる」(26歳/パート)

6)DV(ドメスティックバイオレンス=家庭内暴力)

「お酒を飲んでは荒れて叩かれる。子どもが叩かれるのだけは阻止しなければと思って我慢している」(40歳/専業主婦)

「気に入らないことがあると物を壊すので怖い」(51歳/パート)

「車で出かけた先で夫婦喧嘩になり、置き去りにされた」(29歳/パート)

7)親戚問題

「いろいろと理由をつけて同居を迫られて、旦那の実家で暮らしはじめたが、蓋を開けたらただのマザコン」(33歳/会社員)

「再婚なので相手の親戚に対して肩身が狭いのに、一切フォローしてくれない」(40歳/専業主婦)

「出産後、泊まり込みで手伝いに来てくれた私の母に対して態度が悪く、母が家にいると舌打ちをする」(35歳/会社員)

8)束縛

「男性がいる場所に行くのを許してくれない」(23歳/パート)

「1人で出かけると1日中LINEをしてくるし、電話攻撃もすごいので落ち着かない」(30歳/専業主婦)

「嫉妬深い上に疑り深い。何もやましいことはないのに、あるとき探偵を使って尾行されていたと知ってショック。というか気持ち悪い」(44歳/専業主婦)

9)夜レス

「妊娠してから、一緒に寝るのも絶対に無理になった」(36歳/専業主婦)

「あの手この手で誘ってみたけどスルーされるので、女性としては見られていないんだと思うと、つらい」(43歳/自営業)

「無理だと言っているのに、何度も触ってこようとするので逃げ回っている。外ですませてほしい」(50歳/専業主婦)

10)理由なし

「新婚当初はラブラブだったのに、最近、顔を見るだけで気持ち悪い」(37歳/会社員)

「何か理由がある訳じゃないけど、旦那が家にいると怒りが湧いて動悸がする」(63歳/専業主婦)

「クサい、キモい。言動や行動以前に存在自体が嫌い」(40歳/パート)

「自宅で自営業のため、毎日どこにも出かけず家にいるのでウンザリする」(50歳/専業主婦)

それでも離婚しない理由は仕事、お金、子ども

 旦那が大嫌いでも、離婚に踏み切れない妻たちには、それぞれの理由がある。中でも多かったのは、「仕事」「お金」「子ども」の三大トップだった。

「今すぐにでも別れたいけど、何年も仕事をしていないので一人で生活できる自信がない」(30歳/専業主婦)

「家計を握られており、相手の資産がまったく分からないので、離婚してどれぐらいお金が入るか読めない」(54歳/パート)

「夫も低収入なので養育費が期待できない」(28歳/パート)

「子どもはパパを好きなので、別れた後の影響を考えるとつらい」(34歳/会社員)

■ホルモンバランスが崩れる産後と更年期は鬼門!

●育児中の女性に「ママなんだから」は禁句

 出産後の女性は、体を産前の状態に戻すためにホルモンバランスが変化する。産後3~5日頃から体調も精神状態もアンバランスな状態になり、不安感や焦燥感に襲われる人が多い。いわゆる「マタニティ・ブルーズ」だ。通常は数週間で症状が収まるが、育児疲れ、手助けしてもらえない絶望感、理想の母親像との乖離(かいり)による罪悪感などにかられて、そのままうつ症状を発症してしまう女性もいる。また、産後すぐだけでなく、生後1〜3年ぐらいの間に心身の不調が表れるケースも。「私は出来損ないのママだ」と自分を責めてしまいがちな子育て中の女性に対し、「母親なんだから頑張って」などと言って感情を逆なでするのは絶対にNG!

●男女ともに更年期のイライラが熟年離婚の引き金に

 女性は閉経を迎える年齢になると卵巣の機能が低下し、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が鈍くなる。ホルモンバランスの乱れによって起きるだるさや発汗、イライラなどの症状が更年期障害だ。身体的なものに加え、もともとの性格や、家族関係、仕事などのストレスにも起因する。

 閉経という区切りがない男性は、20代以降、じわじわとテストステロンという男性ホルモンの分泌が減っていく。いつから更年期という区切りはないが、大きなストレスを受けたときに分泌が一挙に減少。例えば退職などをきっかけに怒りっぽくなったり、うつっぽくなったりする男性が多いのはこのため。EDになることも。

■もう限界!? 妻が取るべき道は3つ

 こんなにも旦那が嫌いなら、このままの状態を放置すると精神衛生上よろしくない! 状況を変えるためにどんな行動を起こすべきか?

1)復讐を妄想する

 さんざん嫌な思いをさせられてきたなら、旦那に思い知らせて、ストレスを解消する復讐行為を妄想するといいかもしれない。無視、大切にしているものを壊す、これまでの悪行を家族親戚、職場などにバラして晒し者にするなど。ただし実際に行動に移すなら、離婚するのは覚悟の上で。

2)別居、離婚

 金銭問題、女性問題、DVなど離婚時に慰謝料が取れる類のトラブルなら、証拠をそろえて、さっさと家を出るのも手。DVの場合は、即刻荷物をまとめて安全な場所へ逃げ込むのが正解。我慢する必要はない。

3)問題を解決して和解

 不満に思っていること、状況が深刻であることを伝え、問題改善の交渉をする。放置していても不毛なだけ。離婚へ踏み切る前に和解を試みたい。

■難あり旦那への対応策

 復讐や離婚に突っ走る前に、まずは問題解決の糸口を探ろう。行動を起こさないことには旦那が変わるはずもない。上手に相手の短所を改善し、長所を伸ばすためのポイントとテクニックを挙げてみる。簡単ではないし、大変な道のりではあるが、実践してみる価値はある!

●3大心得

1)期待しない

 旦那は変わらないものとタカをくくるのが基本姿勢。期待すると結果が出なかった際、よけいに幻滅してしまう。

2)減点法をやめる

「ここが嫌い」「こんな行動が許せない」と相手の欠点が目につくようになるのはある意味で自然現象。しかし、お互いに減点していれば、関係が冷えるのも当然だ。一度フラットな目線で、相手のいいところ、かろうじて許せる部分はどんなところか、箇条書きで洗い出してみる。

3)客観的に見る

 毎日顔を合わせていれば、些細なことで腹が立つもの。夫婦といえど、しょせんは他人。「私ならこんなことはしない」、「自分ならこうする」などと押しつけても思い通りにはならない。相手はどんな人間なのか、冷静に分析しないと対策も立てられないだろう。

●旦那を変えるための戦術

*非難せずに伝える

 旦那は、こちらがどう思っているのかを伝えないと気づけないし、想像もできない生き物。日頃から自分の考え方や価値観を知ってもらうように働きかけよう。ただし、話を聞いてくれないから、価値観が合わないといって責めるのはNG。また、家の外やネット掲示板で旦那の悪口を放出すると、その瞬間はスッキリするが、余計に憎悪が募ることも。悪態をついた後は、一応いいところもリストアップしてあげよう。要望を伝えるのは、イラっとする気持ちを一度落ち着かせ、冷静になってからにするのが重要。

*遠回しに伝える

「こうしなさいよ!」「何でしてくれないの」などと、高圧的になってはこちらの負け。たとえば「私はこうしてくれるとうれしいし、こんなメリットがある」、「こうされるとつらいし、こんなデメリットがある」などと遠回しかつ論理的に伝えよう。

*伸ばしたい点を、おだてて育てる

 特にワガママで単純な夫には効果大。「友達が“あなたの旦那さんは優秀だし、家庭にも協力的でステキね。羨ましい”って言っていた、などと吹き込んでいい気にさせてあげる。何かをしてほしいときは、命令口調にならず「なかなかこれができなくて困っているの、お願いしたいな」などと相手が必要とされていると感じられ、自信を持てるような頼み方をするといい。

*ご褒美には褒め言葉を

 もし旦那が思い通りに行動してくれたときは、指摘したいことがあっても、まずはご褒美を。モノではなく「ありがとう」「うれしい」「やっぱり頼りになる」「あなたと結婚してよかった」など、感謝と男の自尊心をくすぐる言葉をかけてあげよう。

*コミュニケーションの時間をひねり出す

 すれ違いから、つい会話がないのが当たり前になっている夫婦も多いだろう。コミュニケーションを求めても逃げられたり、そもそも話題がないというパターンもありえる。しかし、コミュニケーションなくして幸せな家庭なし。顔を合わせるタイミングで相手の好物を作る、相手の趣味について質問するなど、柔らかい雰囲気を演出して「たまにはあなたとおしゃべりしたい」という気持ちを意識的に伝えよう。

■本気で離婚を考えるなら、しておくべき準備

 あの手この手で解決を図っても理解が深まらない、相手の態度が変わる可能性が見出せない場合、最後の手段は離婚になる。その場合、衝動的に突っ走ると損! 少しでも安心して再スタートを切るため、事前に離婚関連の事柄について勉強しておきたい。

●慰謝料

 金銭トラブル、女性問題、DV、モラハラなどは慰謝料を請求できるケースが多く、相場は10万〜300万円ほど。ただし、相手の非を立証する必要があるので、画像や音声、メールなど物的証拠を収集しておきたい。

●親権

 未成熟の子どもがいる場合、親権者を決めずに離婚することはできない。未成熟とは、経済的に自立して生活することが困難な子どものことを指す。成人している場合でもだ。親権を奪い合う場合は、離婚調停を申し立てることになるので、旦那の非を立証する準備を。

●養育費

 離婚しても両親との法律的親子関係は消滅せず、両親は養育費を分担する義務がある。支払いは月払いが一般的で、額は二人で決めることができるが、家庭裁判所で利用される「算定表」を参考にすることもできる。父母のそれぞれが再婚しても、支払い義務が完全に消える訳ではない。ただ、養子縁組も含め新たに子どもをもうける場合は減免されるケースも。また、失業などで収入が激減した場合も、減免されるケースがある。最後までキッチリ取りたいなら、養育費に関する取り決めを「離婚公正証書」に残しておこう。支払いが滞った場合、強制執行できる。

●財産分与

 離婚時の財産分与の対象は、結婚期間に夫婦で築いた財産が財産分与の対象になる。取り分は、基本的に専業主婦であっても五分五分。話し合いで折り合いがつかなければ、離婚調停で争うことに。しかし、財産を分けようにも、相手の資産の全貌がつかめないというケースは多い。離婚を考えたときから夫の預貯金通帳のコピー、証券口座明細、生命保険、不動産登記簿、給与明細、確定申告書類などを押さえておこう。車や家のローンが残っている場合は、借金も財産分与の対象なので要注意! 相手が払い続けられなくなったとき、自分の身に降りかかってくる可能性がある。売却して現金化し、分けてしまうのが安全だ。

●再婚禁止期間

 男性は離婚後、即再婚できるが、女性は特定の条件を満たさない限り、離婚が成立した日から100日間は再婚ができない。

●離婚後の生活準備も必須課題

 別れたいが、生活力がないので踏み切れないという女性は多い。シングルマザーの貧困は社会問題にもなっている。離婚の前に新生活の経済的なプランニングは入念に。実家のサポートを受けられるか、どこに住むのか、入念に算段し、資格を取るなど、仕事を始める準備をしておきたい。

■まとめ

 生涯笑顔の絶えない家庭を維持するのは簡単ではない。しかし、一時は愛し合って結ばれた二人。最初から離婚するつもりで結婚したわけではないだろう。今は嫌いでも、旦那とうまくやっていけるものならやっていきたいのが本音ではないだろうか。一番ラブラブだった頃の二人を思い出し、互いに気持ち良く生活ができる環境を、今一度再構築できればベストだ。

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