『わろてんか』、成田凌と葵わかなが今後の鍵になる!?の画像
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 松坂桃李(29)演じる藤吉が、ついに死んでしまった! NHKの連続テレビ小説『わろてんか』の主役級キャストが、2か月の放送を残して物語から退場してしまったため、ネット上には藤吉ロスの声が上がり、死に際のセリフも話題になっていた。物語を第1週から支えてきた藤吉がいなくなるのは、やはり寂しい!

 ここで1月26日の放送を振り返ってみよう。病床の藤吉は、見舞いにきた伊能(高橋一生/37)に、北村笑店の役員になることを依頼する。さらに「てんのこと、どう思てる」と伊能に問う藤吉。伊能はてん(葵わかな/19)と藤吉を 同志のように思っていると伝え、藤吉は絆の強さを確認した。そしてキース(大野拓朗/29)とアサリ(前野朋哉/32)の新作漫才が披露されることに。

 相撲をモチーフにした漫才は大受け。藤吉は二人の漫才を「しゃべくり漫才」と名づける。そして台本を書いた万丈目(藤井隆/45)や風太(濱田岳/29)たちにも、感謝の気持ちをしみじみと告げるのだった。

 翌日27日の放送で、藤吉は逝去。病床でてんの手を握り、語り合うシーンも美しかったが、長く(実に4か月)この北村藤吉を見てきた立場から見ると、上でまとめた26日放送のほうがグッときた。

 というのも、藤吉がすっかり“社長”になっていたからだ。みんなに声をかけるシーンは泣けた。実家の米店を潰しかけ、親になってもダメダメ。北村笑店が拡大を続ける中でも、てんや風太と対立するばかりで頼りなかった藤吉はんが、こんなしっかりしたお人に……。哀愁が漂いだしたのは、病に倒れた頃からだろうか、ヒゲが生えた頃からだろうか? 松坂桃李の芝居にも磨きがかかっていただけに、もっともっと藤吉を見たかった。

■東出昌大に坂口健太郎、NHKは『メンノン』出身者好き!?

 濱田岳、高橋一生という人気俳優もいるが、松坂桃李が担っていた若手イケメン枠は空席になる。しかし、皆さんご安心を。ここで登場するのが成田凌(24)だ。てんの息子である隼也の青年期は、このイケメンに託された。

 成田はファッション誌『メンズノンノ』(集英社)で活躍するモデルだが、2016年のドラマ『逃げるが恥だが役に立つ』(TBS系)で梅原役を好演して、俳優としても注目された。同年の『ふれなばおちん』(NHKBSプレミアム)で、長谷川京子(39)が演じるヒロインと不倫をする、若き劇団員という大役もこなしていて、NHK内の評価も高そうだ。

 メンノンモデルは、若手俳優の登竜門として知られていて、近年だけでも13年下半期『ごちそうさん』の東出昌大(30)、16年上半期の『とと姉ちゃん』の坂口健太郎(26)とブレイク俳優を輩出しており、朝ドラとの相性は抜群だ。しかも、てんを演じる葵は成田より、5歳も年下。成田がてんの息子役をどう演じるか、そして葵が母親役をまっとうできるのか。難しい役どころに挑戦する二人の演技が、今後の『わろてんか』最大の注目ポイントだ。

朝ドラ批評家半澤の朝ドラブログ
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