『anone』最終話、“幽霊”阿部サダヲ登場に感動の声続出の画像
『anone』最終話、“幽霊”阿部サダヲ登場に感動の声続出の画像

 坂元裕二氏が脚本を手がけたドラマ『anone』(日本テレビ系)が3月21日に最終話を迎えた。ニセ札づくりが発覚し全員がバラバラになった後に、“幽霊”を交えた意外なハッピーエンドを迎えたことで視聴者を感動させたようだ。

 広瀬すず(19)が演じる身寄りのない少女・辻沢ハリカが、偶然拾ったニセ札をきっかけに疑似家族との生活を経験する同ドラマ。ハリカと暮らしていた林田亜乃音(田中裕子/62)、青羽るい子(小林聡美/52)、持本舵(阿部サダヲ/47)、そして通貨偽造の主犯である中世古理市(瑛太/35)の5人は、容疑者として警察に追われることになる。

 亜乃音は通貨偽造の罪をひとりで背負い、警察につかまる。ハリカも重要参考人として鑑別所に入ることに。また青羽は、持病で余命わずかな持本と逃亡し、2人きりの生活を始めた。青羽と持本は2人で小さなアパートに暮らし始めるが、衰弱しきった持本は青羽の腕の中でひっそりと息を引き取る。翌日青羽は警察に自首し、同時期に逮捕された中世古もニセ札作りを認め裁判にかけられた。

 数年後、刑期を終えた青羽と亜乃音は、先に出所していたハリカの待つ家に帰り、再び家族のような暮らしを始める。ただ、そこには死んだ持本が第5話で登場したセミ柄のパジャマを着た幽霊として待っており、物語は4人で家の屋上で流れ星を見上げるというシーンで幕を閉じた。

 第4話で明かされた、青羽るい子は「幽霊が見える」という設定を見事に活かしたこのラストシーン。亜乃音らは前科者になり、持本も死んでしまったが「ハッピーエンドだった」「感動した」という感想が放送後は続出。SNSなどに、「こんなに丸く収まるとは……! 最終回まで頑張って見てよかった」「寂しいけど悲しくない、すてきな終わり方」「阿部サダヲの演技の振り幅が本当にすごい」「最後は家族よりも本物の家族だったね」といったコメントが相次いだ。

「視聴率は苦しいものでしたが、視聴者の満足度が高い作品だったのではないでしょうか。坂元氏は、ここ4年連続で1月クールのドラマを手がけてきましたが『anone』以降少しお休みされるようでインスタグラムで“これにてちょっと連ドラはお休みします”とコメントを発表しています」(テレビ誌ライター)

 ドラマが終わっても、ハリカたちの生活は続く。最後まで視聴者に感動を与える作品になったようだ。

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