安倍晋三首相
安倍晋三首相

 モリカケ問題がいまだ尾を引き、財務省では事務次官がセクハラで辞任。麻生太郎財務相の「セクハラ罪はない」とした“KY発言”もあり、足元から炎上中の安倍政権。「4月中旬の日本テレビによる世論調査では、政権支持率はついに“危険水域”の28%に。調査した会社によってバラつきはあるものの、おしなべて凋落していることは間違いありません」(全国紙政治部記者)

“ポスト安倍”の一人と目される野田聖子総務相が前出の麻生氏の発言に対し、「罰則も検討していけばいい」と語るなど、党内では“安倍-麻生ライン”に対抗する動きが公然と見え始める中、永田町では4月18日の“ある会合”に注目が集まっているという。

■小泉純一郎元総理や小池百合子都知事らが会合

小泉純一郎元総理、その盟友の山崎拓元自民党副総裁、さらに小池百合子都知事、武部勤元幹事長が、東京・赤坂にある小泉氏御用達の料亭『津やま』で会食。現幹事長の二階俊博氏も同席していました」(前同)

“小泉政権OB会”とも言えるこの面々は、実は昨年も同じ会合を開いている。「もちろん、単なる“仲良し定例会”ではありません。小泉さんは会合で安倍政権の苦境に触れ“人心一新のときがきた”と、かなり踏み込んで発言。事実上“安倍降ろし”開始の狼煙を上げたようです」(前同)

 原発問題でも、たびたび安倍首相を批判している小泉氏。会食に先立つ14日にも記者団に安倍首相の総裁3選について問われ、“難しいだろう。信頼がなくなってきた”と述べているだけに、この言葉は永田町に“小泉は本気だ”と大きなインパクトを与えたようだ。「これ以上の支持率低下は、党幹事長である二階氏にとっても絶対に避けたい事態。二階氏を取り込み、“ポスト安倍”選びの動きを後押しするつもりでしょう」(民放局政治部記者)

■古賀誠元幹事長が新YKKに!?

 かつて小泉氏が山崎氏、加藤紘一元幹事長(故人)と“YKK”を結成して政治改革を志したことを引き合いに、この動きを、「加藤の代わりに小池を入れて“新YKK”か」(前同)と考える向きもある。だが、ある古株の政治記者は“最後のK”について意外な名前を口にした。「小池さんは、昨年の衆院選や希望の党に関わるゴタゴタで国政に介入する余力はない。小泉さんが狙っているのは、古賀さんだよ」

 なんと、かつて最大の“抵抗勢力”として小泉政権と対峙した古賀誠元幹事長を味方に引き入れる計画があるというのだ。「宏池会名誉会長を務める古賀さんは、“安倍さんは、私とは政治信条が違う”と常に批判的。ポスト安倍の最右翼と目される子飼いの岸田文雄政調会長に、総裁選出馬を促しています。煮え切らない男として知られる岸田さんも、最近になって腹をくくったようですから、今後は総理との対決姿勢を明確にして、党内に“反安倍”のうねりができるかもしれません」(前同)

 政界を引退して、なお意気軒昴な小泉氏。呉越同舟の“新YKK”、はたして目論みの成功なるか!?

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