『ちびまる子ちゃん』、ひろしが見せた「妻への愛」に大きな感動

　５月２７日、テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』（フジテレビ系）が放送。まる子の父、ひろしの口にした言葉が、ネットで称賛を浴びたようだ。

　この日放送された「お母さん、赤いシャツを着るの巻」というエピソードでのこと。ある日、まる子が帰宅すると、お母さんはいつになくご機嫌。おやつも豪華なものだった。

　不思議に思ったまる子が理由を聞くと、お母さんは電話口で若い女性と勘違いされたらしく、そのことがうれしかったようだ。「困っちゃうわ～」と浮かれるお母さんに対し、まる子は「お母さん、困らなくていいよ」「お母さんは誰がどう見てもヤングじゃないよ。立派なおばさん、自信を持ってよ」と厳しい発言。

　その後、最近太り気味だと食事を制限するお母さんに対しても、まる子は「お母さんが太り気味でもまる子平気。見慣れてるもん」とバッサリ。この言葉を聞いて、お母さんは若々しくなろうと決意する。

　翌日、お母さんは若い頃に買った派手な赤いシャツを着用。これを見たお姉ちゃんは「若々しく見える」と絶賛。おじいちゃんは、そんなお母さんがうらやましくなり、わざわざ赤いシャツを購入し、着て現れる。

　それを見たまる子は、父ひろしに「お父さんも赤いシャツ着てみなよ」と勧めるが、ひろしは「バカバカしい、ムダムダ」とキッパリ。その後、お風呂でまる子が「お父さんは若々しくなりたくないの？」と質問すると、ひろしは「俺だって、昔はちゃんと若かったんだぜ。母さんだってよ」と昔の姿を思い出す。

　続けてひろしは、「それなりに長く生きてきたんだからよ。そんでおじさんの次はよ、ちゃ～んと、のんきなじいさんになってやらぁ。母さんだって、ちゃ～んとばあさんだ」と話し、「一緒によ」と締めくくった。

　このひろしの言葉をこっそり聞いていたお母さんは、「一緒に……か」とうれしそうにつぶやき、翌日から若々しい格好をやめるのだった。

　お母さんを喜ばせたひろしの言葉には、多くの視聴者も感動。放送後、ネットには「ひろしも良いこと言うなぁ」「ひろしのセリフ、イケメンすぎない？」「すごい心に響いて、泣きそうになった」「ひろしは、ときどきかっこいいこと言うんだよね」「めっちゃステキ。このセリフだけで神回認定」といった、称賛のコメントが続出していた。

　いつも失礼なことを平気で言うひろしだが、長年連れ添った妻に対する愛情あふれる発言は、視聴者の共感を得たようだ。