相撲協会の本音は「高安が優勝して横綱」!?の画像
相撲協会の本音は「高安が優勝して横綱」!?の画像

 数々の不祥事を払拭するため明るい話題が欲しい角界――。大相撲の人気回復にはやはり日本人力士の綱取りが一番!?

■日本人横綱・稀勢の里の休場で

 前売り券が即日完売し、国技館は連日の満員御礼に沸いた大相撲夏場所。しかし、相撲協会内部には不安の声が消えない。「そもそも最近の相撲ブームに勢いをつけたのは、2017年1月に、貴乃花以来14年ぶりに誕生した日本人横綱の稀勢の里。ですが、横綱は貴乃花親方と並ぶ歴代ワーストの7場所連続休場ですからね。相撲協会としても、人気に陰りが出るのを危惧しています」(専門誌記者)

■栃ノ心が水卜麻美アナ似の美女との不倫?

 今場所の主な話題といえば、横綱鶴竜の二場所連続優勝と、ジョージア出身の人気力士・栃ノ心の大関昇進。5月30日の伝達式で、栃ノ心は、「謹んでお受け致します。親方の教えを守り、力士の手本となるように稽古に精進します。本日は誠にありがとうございました」と、口上を述べた。

 欧州出身の力士としては琴欧洲、把瑠都に続いて3人目の大関となるが、協会内部には昇進を快く思わない勢力も存在するという。「現在、栃ノ心の奥さんは、昨年11月に生まれた長女とともに故郷のジョージアに里帰り中なのですが、3月に日テレの水卜麻美アナ似の美女との不倫現場をフライデーされたんです。元横綱・日馬富士の暴行事件に端を発した“貴乃花親方の乱”や、土俵の女人禁制問題などスキャンダル続きの角界にとって、イメージアップが急務。スネに傷のある栃ノ心の大関昇進は、新たなダメージを生むかもしれません。

 また、栃ノ心の師匠、春日野親方は、理事メンバーの一人で押し出しの強い強面。相撲協会の中には、春日野親方の存在感がこれ以上に増して、理事長を狙われても困るという人もいる。栃ノ心の大関昇進は痛しかゆしといったところでしょうか」(ベテラン相撲記者)

 そんな栃ノ心の相撲について、フリーアナウンサーの大野勢太郎氏が解説する。「栃ノ心は久しぶりの外国人大関ですが、礼節があって、謙虚なので日本人好みではあります。ただ30歳ですし、年齢的に年内に横綱にならなければ、将来は厳しいと思いますね。次の7月場所以降も継続して、一気に優勝とか準優勝できればいいのですが、膝の十字靱帯の古傷が、来年まで持つかどうか。再発したら、危ないですね」と、栃ノ心自身の将来を危惧するのだ。

■日本人ニュースターの誕生を!

 外国人力士の大関昇進は、角界人気の拠り所としては弱いと言わざるを得ない。そんな相撲協会が大相撲の人気継続のために描くシナリオとは――。「それはもう、新たな日本人横綱の誕生ですよ」

 こう話すのはベテランの相撲ライターである。「日本人のニュースター誕生によって、大相撲人気を盤石にしたいというのが協会の考えです。実は協会内には先の夏場所で高安に優勝してもらって、次の名古屋場所で綱取りに挑むという青写真があった。高安は休場中の稀勢の里の弟弟子で、そんな高安が横綱になるというのは、これ以上ないシナリオだった。ところが、ケガで休場だからね。協会にとっては大誤算と言わざるをえない」

 前出の大野氏は、高安の将来性についてこう話す。「高安は平成生まれの28歳と若いし、とにかく馬力がある。劣勢になっても土俵際で反撃して逆転できる破壊力は魅力です。あとは、怪我をしない力士になることですね。上位になって怪我で休場すると、すぐに引退を迫られますから。これからの日本人横綱といえば、高安しかいないわけですから、大勢のファンを味方に頑張ってほしいですね」

 また、協会にとって稀勢の里と高安を擁する田子ノ浦部屋は好ましい存在でもあるという。「相撲協会としても、田子ノ浦部屋は、二所一門の老舗ですから、頑張ってもらいたいというのがあります。また、稀勢の里も高安も旧鳴門部屋出身。田子ノ浦親方は、入門時から指導してきたわけではない。また、あまり意見や文句を言わない。御しやすい親方とも言えますので、協会としても本当にやりやすいと言えるでしょう」(全国紙運動部記者)

 土俵内外でうごめく各人の綱引き――。角界の今後に注目だ。

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