本田圭佑選手
本田圭佑選手

悪夢の逆転負けの“戦犯”とされるあの男の今後のプランが発覚。次の舞台で狙うは、ジャパンのキング!

■ロシアワールドカップ「日本代表 激闘の軌跡」

  • 【第1戦】6/19 vsコロンビア ○2-1
  • 得点者=香川(PK)、大迫(←本田)。世界を驚かせた大金星。大迫は“半端ない”活躍を攻守に見せた。
  • 【第2戦】6/24 vsセネガル △2-2
  • 得点者=乾(←長友)、本田(←乾)。2度リードされる苦しい展開も2度追いつき、アフリカの強豪に意地を見せた。
  • 【第3戦】6/28 vsポーランド ●0-1
  • スタメン6人替えも、攻守がチグハグ。残り10分はボールを回して、決勝T進出への“ズル賢さ”を見せた。
  • 【決勝T】7/2 vsベルギー ●2-3
  • 得点者=原口(←柴崎)、乾(←香川)。世界ランク3位の相手に2点先行するも逆転負け。時間の使い方に課題が。

■W杯ベルギー戦、本田はなぜあんなプレーをしたのか?

 ロストフナドヌーの悪夢――サッカー日本代表がW杯ロシア大会でベルギーに喫した大逆転劇は、こう呼ばれた。コロンビア戦で起こした奇跡そのままに、世界ランク3位の強豪国を相手に後半7分までに2点リード。日本にとって初のベスト8が目前まで迫った。

 しかし――“赤い悪魔”ベルギー代表が本性をむき出しにするや、38分間で3失点。夢は夢で終わった。「勝利をみすみす逃した戦犯とされるのが、GK川島永嗣(35)と本田圭佑(32)。1失点目は川島のミスですが、そもそも川島を起用した西野朗監督に責任がある。問題は本田です」(スポーツ紙記者)

 その“問題”の場面は、後半終了直前のコーナーキックだ。「セオリー通りなら、時間稼ぎをして延長に持ち込むべき。しかし、さっさと蹴ったうえにボールに何の工夫もない。相手がカウンターするには持ってこいで、実際、その9秒後には逆転ゴールを決められた。“オレ様エース”と批判されて当然のプレーでした」(前同)

 これには、ミランやRマドリード、イングランド代表を率いた経歴を持つイタリアの名将カペッロ氏が、「私が日本の監督なら、本田の首根っこにつかみかかって怒った」と口角泡を飛ばし、『週刊サッカーダイジェスト』の元編集長・六川亨氏も、「最悪の選択肢。どんな心理状態で、あのプレーを選んだのか」と一刀両断。国内のサッカーファンがネット上で怒りの声をブチまけたのも当然のことだった。

 その影響もあったのか、試合後、真っ先に本田は、「現役を続けていくのかとか、サッカーにどう携わっていくのかは整理したい」「4年後は考えられない」と事実上の“代表引退宣言”をしたのだ。「あれは、記者から求められたのではなく、自分から切り出したんです。そこに、彼らしさや決意の強さを感じます」(前出の六川氏)

 本田は昨夏から1年契約でメキシコのクラブに所属しているが、契約終了となる今夏での退団が既定路線で、今後の移籍先は未定だ。「現役の終わりも見えてくる年齢で、“引退後”を見据えての環境を重要視するのではないでしょうか。かねがね引退後について言及し、サイドビジネスやクラブ経営にも精力的なだけに、移籍先は複合的な理由で決まるでしょう」(前同)

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