NMB48本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで!【第12回】の画像
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本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで! 
【第12
回】 実際に小説の書き出しに挑戦しよう!

いつも全力~!
 
元気!(100%)
笑顔!(100パー!)
果汁~!!(オーッ!!)
せ~の……100パー!!!!
小説家への道もゆずらへんで!(フゥー)
NMB48チームNの15歳、本郷柚巴です!

――有名小説の書き出しを読んで、冒頭の重要さを学んだ本郷さん。ついに、自ら挑戦することに……。内容は一切考えず、ただただ“続きが気になる”書き出しになるのか!

=本郷柚巴 =真代屋秀晃 写真=佐賀章広)

――ということで、本郷さんもやってみましょう。

「分かりました。やってみます」

真剣に書き出しに挑戦する本郷さん

 

――真代屋先生、やっぱり冒頭だけとはいえ、難しいですよね。

「そうですね。この1文に何日も費やす作家もいますから。あと冒頭はあまり長くないほうがいいっていうのはありますね。一文の中の動詞を減らすといい。『○○し、××したら、△△だった』のように長いとインパクトが薄くなる恐れがあります。今まで見てきたものも、基本的には短い、『□□だった』みたいなのがすごく多いですよね」

――確かに。それだけで強烈なインパクトを残さなければいけないんですね。

「……はい!」(手を挙げる本郷さん)

――おっ、できましたか!

「では見させていただきます……あれ、さっきチラッと見えたものと違いますね」

「はい! 一生懸命消して新しいものにしました!」

「いいですね。四苦八苦することは重要です。ではさっそく見せてください」

 

「ごめんなさい!」
僕は今、死に追いやられている。

 

「おお、いいですよ。気になりますね。ただ、強いていうなら、最初にセリフを持ってくるというのは、やり方としてはありなんですが、結構安易なやり方として見られることもあるんですよ」

「なるほどぉ……んー難しかった!」

「最初にセリフがあるということは、これまで物語があったということの証明になるんで、確かにこれはいいんですよ。ただ、なるべく……第一章の第一話は地の文のほうが興味を引くかなって思います。持論ですが」

「迷ったんですよー。前後逆にしたほうがいいのかなって」

アドバイスを受けながらも楽しそう

 

「たとえば、逆にして『今、僕は死に追いやられている』から始めて、『ごめんなさい』とあると、“あ、1人じゃないんだ”っていう驚きがあります。でも最初にセリフを入れることで、誰かといるという驚きがなくなっちゃいますよね」

「なるほどー!」

「誰かに追われているとかそういうことですか。それなら、『ごめんなさい、今僕は死から逃げている』とかのほうが文学的かもしれません」

――死にそうな状況なのに、謝ってるというのは確かに気になるかもしれません。

「死というのが何を比喩しているのか。追いかけている人なのか、それとも締め切りなのか、とか(笑)。とはいえ、『私は○○』に比べたら全然いいですよ!」

――では、もう1回やってみましょう。

「ええええええ!」

――少しずつ成長していく本郷さん。次回も引き続き、書き出しに挑戦します!

本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで

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