小倉智昭
小倉智昭

 20年もの長きにわたって、朝の顔として活躍してきた小倉智昭(71)に、勇退の日が近づいている。

「1999年の4月1日にスタートした『とくダネ!』が、20周年を迎える直前の、2019年の3月末に終了することが決定したそうなんです。打ち切りの主たる要因は番組のマンネリ化と視聴率の低迷。ですが、近年目立っていた番組のミスの連続が、存続よりも打ち切りの方向に舵を切る方向に拍車をかけたことは間違いないでしょう」(放送作家)

 朝の番組としてさまざまな情報を送り続けてきた『とくダネ!』だが、一方でこのところの放送では、不祥事を連発。ネット上では番組の作りに厳しい声も上がっていた。

「昨年7月の『とくダネ!』で、医師法違反事件で逮捕された容疑者として、まったく別の男性の映像をインタビューとあわせて放送し、後日、間違いだったと謝罪をしました。さらに翌8月には、放送時点では書類送検されていなかった京都府議会議員について“書類送検された”と報道。これについても“事実の確認がとれていなかった”と謝罪しました。放送倫理・番組向上機構(BPO)は今年2月8日に会見を開き、『とくダネ!』の2つの件について“放送倫理違反があった”と意見書を公表しました」(芸能記者)

『とくダネ!』のミスはこれだけではない。BPOが会見を行った当日朝の放送では、VTR出演した登山家の三浦雄一郎氏(86)の写真に「故・三浦雄一郎さん」とテロップを表示して紹介。これについてBPOは同会見で、「放送局として事実をきちんと確認を取った上で放送する。それがメディアとしての使命であるという文化をもっと育ててほしい」と厳しくコメントした。

「2つのミスが続いた2017年といえば、宮内正喜氏の社長就任直後というフジテレビにとって大事な時期です。新体制がスタートしたばかりのタイミングで起きたこの不祥事に宮内社長は激怒。このときに、20周年のタイミングで番組打ち切りという方向性が決定したのではないかと、関係者の間では話が広まっています」(前出の放送作家)

 現在、小倉智昭はナレーションなどを除くと、番組のレギュラーは『とくダネ!』とBS日テレの『恋するクラシック』のみ。この番組がなくなったら、小倉は平日の貴重なレギュラーを失う。

「実は番組終了の話は以前からあり、そのつど、小倉は“ギャラを下げてもいいから続けさせてくれ”と頭を下げてきたそうなんです。この4月からはピーク時の半額にまでギャラが下がっているという話もありますが、それでも番組終了の動きにはかなわなかった。4月からは、伊藤利尋アナ(45)、山崎夕貴アナ(31)を新キャスターに迎えたことで、視聴率は一時的に上昇したんですが、今は羽鳥慎一アナ(47)がキャスターを務める『羽鳥慎一のモーニングショー』(テレビ朝日系)に大惨敗状態。やはり『とくダネ!』といえば小倉のイメージが強いため、一度、番組も小倉も切って、新しい番組を始めるほか、朝の視聴率戦争には勝てないと局が判断したようです」(前同)

 小倉にも、テレビ界のど真ん中から去る日が近づいているようだ。

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