10月1日からスタートしたNHK連続テレビ小説『まんぷく』。視聴率も好調で大台の20%超をキープする中、安藤サクラ(32)演じる主人公、今井福子が身につける衣装が「かわいすぎる」と注目を集めている。
戦前から高度経済成長期にかけての激動の時代を舞台に、インスタントラーメンを生み出した夫婦の知られざる物語を描く同作。昭和初期、「大大阪」と呼ばれるほど大阪が繁栄していた華やかな時代からスタートしたということもあり、セットだけではなく、衣装にも随所にこだわりが見える。
公式ホームページの衣装紹介によると「当時の華やかな雰囲気を、当時の人々の色彩感覚で表現していく」とのことで、各キャラクターに合わせたテーマカラーを決めているそう。
福子の場合は「常盤色(ときわいろ)」と「蒲色(かばいろ)」。今でいう緑色とオレンジ色だが、微妙な違いがある。こういった日本の伝統色である“和の色”は、1930年代によく使われていた配色だ。
もちろん色だけではなく、福子のトレードマークともいえるワンピースは、クラシカルな白えりやベルトつきなど、オーダーメイドが主流であった当時の流行もしっかり押さえられている。
一見派手に見える配色や柄物×柄物といった難易度の高いコーディネイトを着こなす安藤も、さすが女優といったところ。
内田有紀(42)が演じる福子の姉、咲の結婚式の回では、レトロなえんじ色の和装で登場するなど、和洋交えたさまざまな姿を披露している。SNS上でも「ワンピースが似合う」「毎回福子の衣装が楽しみ」「衣装がモダンできれい」と話題を呼んでおり、現代にも通じる“かわいらしさ”が視聴者の心をつかんでいるようだ。
前期の朝ドラ『半分、青い。』では、永野芽郁(19)が演じる主人公、鈴愛のヘアメイクや衣装が「似合わない」「ひどすぎる」と逆の意味で話題になったことも……。
『まんぷく』では、ストーリーやキャストの演技もさることながら、時代を映した色鮮やかな衣装にも注目してみると物語を一層楽しめそうだ。
※画像は連続テレビ小説「まんぷく」のインスタグラムアカウント『@nhk_mampuku』より