11月21日放送の『ナカイの窓』(日本テレビ系)に、新垣結衣(30)、松田龍平(35)をはじめ、ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の監督など関係者たちが出演。水田伸生監督が“スゴイ役者”として意外な人物を挙げ、視聴者を驚かせた。
この日の番組は“ナカイの窓×ドラマ”と題し、現在放送中のドラマ『けもなれ』の関係者が集結。主演の新垣や松田、水田監督、大塚英志プロデューサー、中山光一カメラマンらが登場した。
今回はドラマ制作のウラ側にスポットを当てて放送する中、“私が思うスゴイ役者!”というトークテーマに。新垣は、共演している松田龍平の名前を挙げ、「独特の間がある」と共演前からスゴイと感じていたことを明かした。
続いて水田監督は、女優の田中裕子(63)の「リアリティ」「お芝居をしてる感がない」ところがスゴイと力説。とくにドラマ『Mother』(日本テレビ系)での母親としての演技を絶賛した。
さらに水田監督はもう1人スゴイと思った俳優として「中居さんもよくご存知の明石家さんまさん」と発言。水田監督によれば、明石家さんま(63)の持論は「(本名の)杉本高文が芝居しているのではなく、明石家さんまが芝居をしている」「ドラマもバラエティも同じだという考え方」だという。
あるドラマにさんまが出演した際、さんまが涙を流すシーンが脚本にあったという。さんまの持論から、涙を流す芝居はタブーとされていたが、どうしても必要な場面だったので、水田監督は説得するためにさんまの楽屋を訪れたそうだ。
そのとき、さんまは「水田くん、泣かせたいのは俺? 客?」と質問。水田監督は「もちろん視聴者です」と即答すると、さんまは「背中で撮ってくれ」とリクエスト。この通り撮影に臨んだところ、水田監督は「スタッフが泣いたんですよ」と、その現場の様子を語った。
その後、番組ではそのさんまの出演シーンを放送。さんまの背中から肩越しに撮影され、表情ははっきりと見えなかったが、声を震わせながら、涙を拭うしぐさをするさんまは、泣いているようにしか見えなかった。
このシーンのカット後、さんまは本当に一滴も涙は出ていなかったそうで、水田監督は「落語の世界ですよ」「声色、所作で、我々は泣いていると勘違いしちゃう」と、さんまの演技のすごさを解説した。
そんな明石家さんまのドラマでの演技に、視聴者も驚嘆。ネットでは「さんまさんの演技で泣いたわ」「さんまさん、すごい演技するなぁ」「さんまさんはどこでも明石家さんま。そういうこだわりはすごいと思う」「ドラマの撮影スタッフを泣かせる演技って、きっと本職でも難しいよね」「才能がある人は何をしてもスゴい! 明石家さんまの泣きの演技ヤバイ」など、さんまの演技力を称賛するコメントが続出していた。
このドラマ当時、さんまは43歳。MCの中居正広(46)も思わず「うーん」とうなる圧巻の演技だった。