2019年9月30日からスタートするNHK連続テレビ小説『スカーレット』のヒロインに女優の戸田恵梨香(30)が抜擢された。
ドラマの舞台は高度成長期の滋賀県甲賀市信楽で、ヒロインの陶芸家・川原喜美子の半生が描かれる。タイトルの「スカーレット」は、黄色味を帯びた鮮やかな赤のことで、陶芸作品における理想の色の一つとされ、主人公の情熱的な人生も映しているという。
「戸田にとっての2018年は“当たり年”で、7月に公開された『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』は興行収入92億円を記録し、今年一番のヒットとなりました。12月14日に最終回を迎えたドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)も、視聴率はそこそこでしたが、内容の良さが口コミで広がり、見逃し配信の視聴回数が連続で100万回を超えていました。朝ドラヒロインへの起用も納得の活躍ぶりだったんです」(芸能記者)
戸田恵梨香といえば、モデルで俳優の成田凌(25)との交際が報じられていたが、12月13日に発売された『女性セブン』(小学館)が2人の破局を報じた。
記事によると、2人はドラマ『コードブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)の共演をきっかけに、2017年から交際をスタート。今年の8月にはセブ島デートが目撃されるなど、順調に交際をつづけてきたが、『大恋愛』の収録が忙しかったこと、さらに朝ドラのオファーをもらったタイミングが重なり、戸田のほうからスッパリと別れを告げたという。
「朝ドラヒロインにスキャンダルは御法度なんです。戸田はこれまで、加瀬亮(44)、綾野剛(36)、松山ケンイチ(33)、勝地涼(32)など、さまざまな芸能人との交際が報じられてきた恋多き女優としても知られていますが、朝ドラヒロインとして自らケジメをつけたのでしょう」(前出の芸能記者)
■『スカーレット』ヒロインは長澤まさみのはずだった?
2019年9月の放送開始に向け、準備万端の戸田だが、実は『スカーレット』のヒロイン役には当初、別の女優の名前が挙がっていたと、在京テレビ局関係者が話す。
「『スカーレット』には、最初は長澤まさみ(31)の名前が挙がっていたそうです。ただ、NHKの朝ドラは半年間スケジュールが拘束されてしまいますからね。すでに来年以降のスケジュールもビッシリな長澤サイドが、NHKからのオファーに対して、今回は難しいと断ったようです。ただ、気になるのは朝ドラ制作陣の姿勢ですよ」
在京テレビ局関係者は続ける。
「1985年の『澪つくし』の沢口靖子(53)をはじめ、1996年の『ひまわり』の松嶋菜々子(45)や1999年の『あすか』の竹内結子(38)、2003年の『てるてる家族』の石原さとみ(31)など、かつての朝ドラは、そこを足がかりとしてスターになる、いわば新人発掘の場だったはずです。にもかかわらず、『スカーレット』は人気女優の戸田が起用されたばかりでなく、オーディションすらなかったとか。現在放送中の『まんぷく』でヒロインを務める安藤サクラ(32)も、カンヌでパルムドールを獲得した映画『万引き家族』に出演するなど、キャリアも実力も十分すぎる。ここのところ、実績のある女優のキャスティングが続いているんです」
2019年4月1日からスタートする『なつぞら』のヒロインを務める広瀬すず(20)も、すでに何作品もの映画で主演を務める人気女優だ。NHK朝ドラは、新人発掘はもうやめて、確実に視聴率が取れる人気女優をキャスティングする、そうした方針で今後もいくのだろうか?