鈴音ひとみ「シンガーソングライターアイドルという生き方」1/7
年間200本以上のライブ出演、1400日連続SHOWROOM配信など、精力的な活動を何年間も続けているソロアイドルの鈴音ひとみさん。「NIG2019」(NEXT IDOL GRANDPRIX 2019)の最終フェスにまで勝ち残った彼女のロングインタビューを敢行! 第1回目の今回は、幼少期~音楽活動を始めるまでについて話してもらっています。
――よく訊かれていると思うのですが、肩書きにしている「シンガーソングライターアイドル」はどういう経緯で名乗りはじめたんですか?
「シンガーソングライター」の部分は、自分で作詞作曲をしているので「まあそうだろうな」と思って付けたんですけど、一時期自分の方向性にすごく悩んでたんですよ。そんな時にファンの方に「どういう人なのか分かりやすくしたほうがいいよ」って言われて、それだったら自分のキャラクターも含めてアイドルかなと思ったので「シンガーソングライターアイドル」っていうジャンルを作ってみました。
――鈴音さんのブログやTwitterは、とにかく情報量が多くてビックリしました。「鈴音ひとみ」としての活動はもう何年くらいやっているんですか?
今5年経ったので、もう6年目に入りました。
――芸能の世界に足を踏み入れるきっかけになったのは、中学生の時に都内で雑誌のスナップの人に声を掛けられたからだそうですね。
そうなんです! それでカットモデルとか読者モデルでちょいちょい呼んでもらってっていうのを高校生の時までやってたんですよ。なんですけど、お父さんにすごく反対されていたので隠れてやってました。
――最初は反対されていたんですか。
お母さんは何かに掲載される度に見てくれたりしてたみたいですけど、基本お父さんが反対していたので、その頃は「行ってきま~す」って学校に行くフリをして、公園のトイレで着替えてそのまま千葉から東京に行ったりもしてました(笑)。
――ちょっとした不良じゃないですか(笑)。
そうですよね(笑)。高校生の時には先生を泣かせたこともありました。カットモデルで金髪に染められたんですよ。それでそのまま学校行ったら先生に呼び出されて、「どうしたの!?」って泣きながら言われて(笑)。
――お仕事で金髪にしたんですか?
そうですそうです! その頃はカットモデルに呼んでもらえることが楽しかったので、髪を切るのも染めてもらうのも「楽しいなぁ」くらいの気持ちでやってたんですけど……。
――その頃はまだ音楽活動はしてなかったんですよね。
「まったくしてなかったです。その頃は歌がヘタクソっていう自覚があったので、自分が歌ってお金を貰うのなんて無理だろうなぁって思ってました。
――でも興味はあった?
興味はもう保育園の時からありました! 保育園の卒園式で書いた夢が「歌手になりたい」だったんですよ。でもその頃すごく内気で、自分から友達に「遊ぼう」って言えなかったくらいなんです。なんで歌手って書いたのかいまだに不思議なんですけど、たぶん小っちゃい頃に観ていたアイドルのアニメとかに憧れてたんだと思います。
――アイドルのアニメですか。現実のアイドルに憧れはあったんですか?
松浦亜弥さんは大好きでした!
――その時から「ソロアイドル」なんですね。
モーニング娘。さんとかも好きでしたけど、自分が結構自己主張が激しいタイプだっていうのはなんとなく分かっていたので、だからソロアイドルのほうが好きでしたね。
――小学生の頃はどうでしたか?
たぶん小学校の頃はアイドルになりたいとかそういうことは思ってなかったですね。歌手もたぶん意識してなかったと思います。歌手を意識したのはほんとにカットモデルとかを始めて「こういう華やかなお仕事が出来たらいいな」くらいに思い始めてからでした。
――鈴音さんが音楽活動を始めたのは高校卒業後で、短大に進学したものの中退したそうですね。
一瞬行ってました(笑)。半年間だけだったんですけど、とにかく課題が多かったので行く気が無くなっちゃって……。なんで短大に行ったかっていうと、お父さんが早稲田大学出身で「お父さんと一緒の大学に行くんだ」って小っちゃい頃からず~っと言ってたんですよ。それをお父さんは喜んでたんですけど、高校生の時に「大学なんて行きたくない!」って言ったら「もうドコでもいいから大学に行ってくれ!」って言われて。だからみんなが受験勉強をしている3年生の12月に推薦をとって入りました。
――学科は芸能関係とかではなかったんですか?
ではないです。なのでオーディションとかも受けたかったんですけど、学校があるから忙しいし、何も出来ない状態でした。学校が家から片道2時間くらいかかったんですよ。だからその往復とアルバイトだけで1日が終わっちゃうので全然時間がなくて……。
――音楽活動を始めるために退学したということですね。ちゃんと親には言えましたか?
それはもうお父さんに頭を下げました。なんて言ったのかはちょっと覚えてないんですけどね(笑)。でもお母さんには「やりたいことじゃないから通えない」っていう風に言ったと思います。
――反応はどうでした?
お父さんは「そうか」くらいしか言わなかったですね。でもその瞬間は最大の親不孝だったと思っています。
(取材・文=鎌形剛)
PROFILE
鈴音ひとみ(すずねひとみ)
6月6日生まれ、千葉県出身。ストリートライブを始めたことがきっかけで作詞作曲を始める。年間200程のライブに出演するなど、ライブメインに活動中。
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