JRAにニューヒロインが誕生しました。牝馬三冠、最初の一冠・桜花賞を制した彼女の名前は、ソダシ。サンスクリット語で、「純粋」「輝き」という意味だそうです。

 父はクロフネ。母はブチコ。母父はキングカメハメハ。オーナーはディープインパクトと同じ金子真人さんで、目にもまぶしいほどの白毛馬です。金子さんは、ソダシの祖母シラユキヒメから、この白毛一族を大事にしていて、僕が一度だけ乗せていただいたことがある母のブチコも金子さんの愛馬でした。

 2着に入ったサトノレイナスと人気を分け合う本命馬は、それだけマークもキツくなりますが、スタートから流れに乗り、道中3、4番手をキープ。直線早めに抜け出すという王道競馬で勝ったのは、本当に強い馬の証です。

――白毛馬は、体が弱いし、走らない。一昔前は、そんなことを言われていましたが、もう、そんな時代じゃないということを走りで証明してくれました。こういう競馬を見せられると、気持ちも体もウズウズしてきます。

 骨折した足の甲も現在、順調に回復していて、復帰の目標は5月の1週……1日、天皇賞(春)が行われる2日です。そこまで、もう少しだけお待ちください。

 皆さんと同じように、テレビ観戦となる今週末、4月24 、25日に行われる重賞競走は3つ。24日は、地震の影響で開催ができなくなった福島競馬場に代わり、新潟競馬場で施行されるG3福島牝馬S。25日は、東京競馬場でG2フローラS、阪神競馬場でG2マイラーズCが予定されています。

 この3つのレースの中で、僕が唯一、勝っていないのが福島牝馬S。この時期、僕は関西をホームにすることが多く、昨年までの全17回のうち参戦したのは、2012年の第9回(3着アカンサス)と、17年の第14 回(3着クインズミラーグロ)の2回だけ。とはいえ、東北の競馬ファンの熱い応援に応えるためにも、いつか勝ちたいレースの一つです。

 フローラSとマイラーズCは、どちらも2勝ずつ。オークストライアルのフローラSはサンデーサイレンス産駒のバプティスタ(98年)と、同じくサンデーサイレンス産駒のディアデラノビア(05年)。安田記念とヴィクトリアMの前哨戦と言えるマイラーズCは、レコードタイムで勝ったダイタクヘリオス(91年)と、同じくレコードタイムを叩き出したノースフライト(94年)。

 同日開催となった12年以降は、体が二つあればいいのに……と、毎年のように思っています。

 今週末は、春のG1シリーズの中休みだから、ちょっと、ひと休み? いいえ、そんなことはありません。ジョッキーにとっては、どのレースも、常に100%全集中! この後に続く、ビッグタイトルの前哨戦ばかりですから、絶対に見逃すことはできません。

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