「ダービーに始まり、ダービーに終わる」という言葉があるように、今週から、JRAのレーシングカレンダーに“2歳新馬戦”が加わり、来年のダービーに向けて、また、新たな一年がスタートします。

 昨年のリーディングサイアーベスト3は、ディープインパクト (257)、ロードカナロア(170)、ハーツクライ(115)。カッコ内は勝利回数です。

 牝馬三冠のデアリングタクトは、エピファネイア産駒でしたが、年度代表馬に輝いたアーモンドアイは、ロードカナロア産駒。牡馬三冠のコントレイルはディープインパクト産駒。

 体型も、走りも、父親そっくりだなぁという馬もいれば、距離適性だけ、あるいは性格だけを受け継いだという馬もいて。そこだけにポイントを絞ってみても十分に楽しめるのが、競馬の魅力の一つです。

 ジョッキーとしても、リーディングサイアー上位馬の産駒は気になりますが、今年、新種牡馬としてデビューする産駒の馬たちにも注目です。まずは、外国馬から。アメリカのマイルG1を制したアメリカンペイトリオット。ダートのG1ウイナー、ザファクター。快速馬ドレフォンは、BCスプリントを含むダート短距離で3つのG1を制している実力馬です。彼らの産駒が、どんな走りをするのか、考えるとムズムズしてきます。

 日本馬だって負けてはいません。エビちゃん……じゃなかった、蛯名正義先生とのコンビで皐月賞を制したフジキセキの血を引くイスラボニータ。サンデーサイレンス→ゴールドアリュールという黄金の血を受け継ぐコパノリッキー。幻の最強馬といわれたシルバーステート……楽しみな産駒の馬たちがデビューを待っています。

 でも、やっぱり僕が一番気になるのは、キタサンブラックの子どもたちです。

「早く、彼の子どもたちに乗りたいですね」

 ラストラン、有馬記念を勝った後の引退セレモニーで、そう話してから約4年、この間にも、いろんなことがありましたが、振り返ってみると、時間がたつのは、本当に早いです。父を超えるのは簡単なことではありません。でも、夢は、父がなしえなかったダービー制覇。そして、凱旋門賞への挑戦……キタサン祭りアゲインです。もう、頭の中であれこれ考えるだけで、ワクワクが止まりません。

 それでは、今週の騎乗馬について話をしましょう。今週末に予定している重賞レースの騎乗馬は、6月5日の鳴尾記念が、ブラヴァス。翌6日、東京競馬場で行われるG1安田記念はカデナです。ブラヴァスは、今年2戦して10着、8着。カデナも3戦して、11着、6着、6着と、いま一つ能力を出し切れずにいます。

 ブラヴァスとコンビを組むのは、1年3か月ぶり。カデナとは、デビュー戦と2走目以来ですから、4年8か月ぶりです。“武豊に頼んでよかった”と言っていただけるようなレースを、お見せしたいと思います。

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