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第17回 売上減少傾向のジャンボ宝くじで本当に儲けているのは?

2014-08-11

経済ジャーナリスト 須田慎一郎が徹底予想!

いよいよ、9月19日から「オータムジャンボ宝くじ」の販売が始まる。

とはいえ、ほぼ切れ目なく宝くじの販売が行われていることに加え、この「オータム」の場合、他の宝くじと比べ当選金が低い(1等=3億3000万円)こともあって、先ごろ当選番号が発表された「サマージャンボ」などと比べても、ややマイナーなイメージを持たれているといっていいだろう。

しかしこの宝くじ、かなりの数の熱狂的なファンが存在することは間違いないのだが、これを一種の公営ギャンブルとしてとらえてみると、その魅力はあまりにも薄いといわざるを得ない。

その最大の理由は、払い戻し率のあまりの低さにある。宝くじの払い戻し率は、50%以下に設定されている。公営競技(地方競馬、競艇、競輪、オートレース)の払い戻し率が74%であるのと比べてみても、宝くじの払い戻し率はあまりにも低い。

つまり、売り上げの50%近くが“胴元”に持っていかれてしまうのだ。ここでいう“胴元”とは、都道府県や政令指定都市に他ならない。

そして、それゆえにここ近年、やたらと「ジャンボ宝くじ」が乱発されることとなったのだ。自治体は、収入不足を補うために宝くじの販売にシャカリキになっている。そうした視点から見てみると、宝くじとは一攫千金を夢見る庶民から召し上げる税金とも考えられるだろう。

ところで、御存知だろうか。宝くじの当選金には所得税や住民税が課せられない、ということを。しかし、それは何も、宝くじファンに配慮してのことではない。その理由は、当選金の総額が販売総額の50%以下に設定されているため、あらかじめ税金分が天引きされているとみなされているからだ。

つまり宝くじファンは、宝くじを買った瞬間に税金を納めていることになると見ていいだろう。もっといえば、当選していない人も税金を取られているのである。


須田慎一郎(すだ しんいちろう) プロフィール
1961年、東京生まれ
経済ジャーナリスト。日本大学経済学部卒。経済紙の記者を経て、フリー・ジャーナリストに。「夕刊フジ」「週刊ポスト」「週刊新潮」などで執筆活動を続ける傍ら、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」、テレビ大阪「たかじん NO マネー」、ニッポン放送「あさラジ」他、テレビ、ラジオの報道番組等で活躍中。 また、平成19年から24年まで、内閣府、多重債務者対策本部有識者会議委員を務める。政界、官界、財界での豊富な人脈を基に、数々のスクープを連発している。

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