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第19回 中国人が怯える【遺伝子組み換え食品】の恐怖

2014-08-14

歌舞伎町案内人 李小牧が暴く!日本人は知らない「中国ニュースの裏側」

先日、中国・湖北省の港で貨物からこぼれたコメを食べたスズメが大量死した、というニュースが世界を駆け巡った。先頃、上海の「毒食肉」が話題になったばかりだが、「毒ライス」もか? と中国人はあきれ、憤ったものの、その原因はスズメの食べ過ぎだと発表されたり、はたまた、劇農薬のカルボフランが検出されたりとハッキリせず、大混乱をきたした。

中国人にとって、食の問題は実際かなり深刻だ。日本ではほとんど報じられていないが、中国人が今もっとも気にしているのは、遺伝子組み換え商品。かつて飢餓におびえた中国人にとって、農作物の収穫量が増えるのは大歓迎だ。その結果、今の中国は遺伝子組み換え食品がかなり庶民の食生活に広がっている。

一方で、遺伝子組み換え食品は発がん性や子供に奇形が発生するリスクも指摘されている。そして遺伝子組み換え食品の「天国」である中国には、この農作物が使われた食品を規制する強い法律がない。だから、特に小さな子供を持つ若いお父さん、お母さんたちがこの遺伝子組み替え食品に対して敏感になっているのだ。

「遺伝子組み換え食物使用」とマジメに表示する食品もあるが、表示がないからといって安心できない。使っていながら表示しない可能性もあるからだ。中国人が同じ中国人のやることを100%信用できない……悲しいが、それが中国の現実だ。厳しく遺伝子組み換え食品が規制され、この問題に無頓着でいられる日本人にはとても想像できないだろう。

わが故郷の湖南省は稲作発祥の地といわれている。その湖南省で農民の稲作を研究・指導し、「コメ作りの父」と呼ばれる人物も
「中国の庶民はネズミではない!」
と、遺伝子組み替え米の生産に、はっきり反対を表明している。

もちろん、わが新宿・湖南菜館では一切、遺伝子組み換え食物を使っていないのでご安心を!


李 小牧(リー・シャム) プロフィール
1960年8月27日
中国湖南省長沙市生まれ
バレエダンサー、文芸新聞記者、貿易会社などを経て、留学生として来日。東京モード学園に入学する。ファッションを勉強する傍ら、新宿・歌舞伎町に魅了され、「歌舞伎町案内人」として活動。ベストセラーとなった『歌舞伎町案内人』(角川書店)などを上梓し、執筆や講演活動を展開している。マスコミ登場多数。

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