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“倍返し”は死を招く「半沢直樹VS中国汚職銀行」もし戦わば… vol.3

[週刊大衆11月04日号]

これで、中国で『半沢直樹』がブームになるのもわかろうというもの。多くの中国人は不条理な金融システムを打破してくれるヒーローを待ち望んでいるのだ。
しかし、敵もさるもの。「シャドーバンキングを操る地方政府の役人が、闇社会(暴力組織)と繋がっているケースもあります。夜逃げしそうな相手には、闇社会が睨みをきかせ、拉致して脅したり、時には殺人に発展するケースもあります」(中国事情に詳しいフリーライター)
上場17行もシャドーバンキングも、真の支配者は共産党の幹部。そこに別働部隊として闇社会が介在する

――中国の半沢直樹の対敵はかくも恐ろしいのだ。
「いわば相手が国家ですからね。有力企業の幹部も安穏とはしていられません。今年9月には大財閥、宗慶后・ワハハ集団CEOが杭州市の自宅付近で暴漢に襲われ、左手の指4本を骨折。犯行動機はまだ不明ですが、政治家も絡んだ会社の内紛が原因と噂されています」(前出・全国紙記者)

内モンゴルでは、中国銀行の支店長の妻が誘拐される事件も発生している。
「逮捕された容疑者は、地下銀行を主宰していました。シャドーバンキングは一応合法ですが、こちらは完全に違法。あろうことか、人民銀行の行員3人が地下銀行の運営に関与していたらしく、容疑者は身代金とともに停職になった行員3人の復職も要求していました」(前同)

こうしたアヘン窟のような中国金融界に愛想を尽かしたのか、一時、中国四大銀行に出資してきた欧米の"ハゲタカ資本"が、資金を撤収したという。
獰猛無比なハゲタカ資本も逃げ出す中国金融界に、はたして半沢直樹は現れるのか。
「しいていうなら、序列第6位の中央政治局常務委員で、党の規律を担当する王岐山が、それにあたるでしょうか」(宮﨑氏)

しかし、王氏はかつて国有銀行のトップを務め、共産党の最高指導層にまで上りつめた人物。半沢直樹とは立場が大きく違う。
「中国の金融界は党と一心同体。もし、本当に中国で一介の銀行員がドラマのようなことを始めたら、すぐ殺されますよ」(前同)どうやら、中国金融界での"倍返し"は、「死」を意味するようだ。

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