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プロ野球セ・パ12球団「本当の優勝力」これが決定版!

[週刊大衆09月01日号]

夏は終わりに近づいても熱く白熱する優勝の行方。二つの数値によって導き出された全チームの戦力を徹底分析する。

プロ野球ペナントレースも、いよいよ終盤戦。残り試合も少なくなるなか、各チームは"最後の追い込み"にかかっている。

はたして、ペナントを奪取するのはどの球団なのか。"順当"にゆくのか、それとも思わぬ"波乱"が待っているのか。

本誌は、アメリカで生まれた「SM(セイバーメトリクス)理論」に基づいて予想してみることにした。

このSM理論とは、統計学の手法を用いて野球の戦力分析を行うもので、投手についてはWHIP、打者についてはOPSと呼ばれる数値に注目する。

「WHIPは、被安打数と与四死球数の合計を投球回数で割った数字で、投手が1イニングあたり何人の走者を出したかを表します。数値は低いほうがよく、先発投手で1・20未満ならエース級と言えます。一方、OPSは出塁率と長打率を足したもので、打者のチームに対する貢献度の高さを表します。数値は高いほうが良く、・900以上ならスーパースター級の強打者と判断することができます」(野球専門誌編集者)

SM理論を駆使して、お金をかけずにアスレチックスをア・リーグ西地区の常勝軍団にしたビリー・ビーンGMの辣腕ぶりを描いた映画『マネーボール』の公開によって、SM理論は一般的となり、メジャーリーグのテレビ中継では、打率、本塁打と並んでOPSの数字が紹介されるほどポピュラーな存在となっている。

「従来、野球に関する数字といえば、打率、打点、本塁打、防御率などが使われてきましたが、WHIPとOPSの数値は、チームの勝敗に、より密接に結びついているのが特徴です」(前同)

この二つの数値はチームの実力を判定する指標としても有効で、本誌は昨季の開幕前に、この数値を使って「巨人と楽天のリーグ優勝」を見事に的中させているのだ。

そこで、シーズンも中盤を過ぎた今回は、各チームの選手たちの今年前半戦の実績を基にしつつ、後半戦の主軸となるであろう6人の先発ローテーション投手+3人のリリーフ陣の平均WHIP値と、レギュラーとして活躍することが予想されるスタメン野手8人(DH制のあるパ・リーグは9人)の平均OPSの値から、各チームの優勝力を計算してみることにした。

まずは、セ・リーグ。リーグトップのWHIPとリーグ2位のOPSという素晴らしい数値で、広島が巨人を上回っているのが最大のポイントだ。

「広島は前田健太を中心とした投手力に加えて、今年はエルドレッドが覚醒。現在二冠王を独走中です。打線に核ができたことで、勢いのあるチームとなりました」(スポ―ツ紙デスク)

開幕ダッシュに成功したことで、シーズン当初は、"23年ぶりの優勝確実"の声も聞こえていた広島。

しかし、その後、交流戦で大失速。9連敗の泥沼にあえいだこともあって、巨人、阪神との三つ巴に。

とはいえ、交流戦の危機もどうにか切り抜けた広島は、その後ズルズル落ちることなく、優勝戦線に踏みとどまっている。

先発陣の数値からいっても、このまま最後まで優勝争いに絡んでいくであろうことは確実と思われる。これに対し、開幕前から、ぶっちぎりの優勝候補の呼び声の高い巨人はどうだろうか。確かにWHIPの数値は、広島に次ぐリーグ2番手をキープしているものの、打力の指標であるOPSの数値・775は、ヤクルト、広島、DeNAに次ぐリーグ4位。

「よく、これで首位を維持していられるものだ」と感心するぐらいだが、やはり、「野球で最後にモノを言うのは投手力」ということなのだろう。

これを象徴するのがヤクルト。なんとOPS・832の数値は、広島や巨人はおろか、パ・リーグの全球団をも上回っているにもかかわらず、WHIPは1・38と、12球団でも最低の投手力が足を引っ張っている格好だ。

逆に、OPSの平均値が・741とリーグ最下位なのが、阪神タイガース。WHIPも1・28と平凡な数値。

今の順位にいるのは監督の手腕とも言えるが、今後、これ以上の"上積み"は期待できないのではないだろうか。

パ・リーグに目を転じよう。ソフトバンクとオリックスのマッチレースの様相を呈しているが、投手力の指標であるWHIPは平均1・17のオリックスがトップ。1・25のソフトバンクが2位だ。

「オリックスの投手陣は、OPS1・07の金子、0・99の西の先発"二枚看板"を筆頭に、リリーフ陣のエース・平野佳の0・95まで非常に充実していて隙がない」(スポーツ紙デスク)

これに対して、ソフトバンクにもスタンリッジ、攝津という投手の"二枚看板"がいるにはいるが、ウルフが右肘手術のため今季は絶望的。5、6番手がいまだに固定できないという弱みを持っている。

打力の指標であるWHIPは西武が1位・750で、オリックスとロッテが・748と同率2位、わずかの差でソフトバンクが・746と迫っている。

セ・リーグのヤクルトと同じく、"打高投低"のライオンズやロッテが、総合力で一歩劣ることを考えれば、今後もオリックスとソフトバンクのマッチレースが最後まで続いていく、と考えるのが妥当だろう。

そんな中、SM理論的に、この2強に食い込んでくる能力があると弾きだされたのは楽天。実際の順位は最下位と振るわないが、平均

WHIPはソフトバンクと同じ1・25を誇る。途中、現場から2か月離れた星野監督の采配に注目したい。

交流戦終了から約1か月となる7月24日時点でのペナントレースの勝敗数に、以上のSM理論で導き出された"優勝力"を加え、合算すると……。

本誌が導き出した結論が、セ・リーグは、食い下がる広島を振り切り、最終的に、巨人が優勝。投手力で上回るオリックスが、ソフトバンクを蹴散らして、パ・リーグの覇者となる。

CSには、セ・リーグからは巨人・広島・阪神、パ・リーグはオリックス、ソフトバンク、日本ハムがそれぞれ進出すると予想される。

後半戦、新加入の助っ人外人の大爆発や、突然の怪我による主力の戦線離脱、代わって登場する新戦力の台頭など、この分析結果に収まりきらないサプライズも含め、ペナントレースの行方に注目だ!

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