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第20回 中国人なら5分で終わる…日本の長時間会議

2014-08-21

歌舞伎町案内人 李小牧が暴く!日本人は知らない「中国ニュースの裏側」

今から26年前に来日して、新宿の東京モード学園でファッションを学び始めた頃のこと。授業だけでなく、時に話し合いや打ち合わせも行われるのだが、とにかく驚かされたのがその時間が長さ。今も歌舞伎町の飲食店関係の会議に参加するが、1時間は当たり前で、時に2時間、3時間に及ぶ。こんなに長い会議は、中国人にはとても耐えられない。

日本人、とくにサラリーマンは会議が大好きだ。上司と部下がじっくり話し合って仕事の内容を決めるのは一見かなり「民主的」に見える。ただ、部下が上司に本気で提言しているケースはかなりまれで、ほとんどの会議は「話し合った」という形式を整えるためだけの儀式でしかない。

この点、中国人はかなり合理的だ。まず、形式だけの会議はしない(そもそも、仮にそんな会議をやっても誰も参加しない)。会議そのものはもちろんあるが、その時にも後輩は先輩に対してかなり遠慮なくモノを言う。

中国では、トップダウン型の組織が圧倒的に多い。だから、私は中国で仕事をする時には必ずトップに会うようにしている。とにかく、中国人はスピード重視で合理的なのだ。

日本で会議が好きなのは、サラリーマンだけではない。私の中国人妻が先日、子供が通う日本の公立小学校のPTAの会議が長過ぎる!とぼやいていた。5分か10分で終わる内容を、延々何時間も話し続ける……。「みんなで話し合った」という形式を整えるため、日本人は今でもかなりの時間をムダにしている。

中国人は食事をしながら会議するのも大好きだ。おいしい食べ物に目がない、というのも理由だが、何より時間を節約できるのがその理由。日本でも食事付きの会議がもっと広がれば、ビジネスのスピードがさらにアップするだろう。

その「食事付き会議」はぜひ、わが新宿・湖南菜館にご用命を!(笑)

李 小牧(リー・シャム) プロフィール
1960年8月27日
中国湖南省長沙市生まれ
バレエダンサー、文芸新聞記者、貿易会社などを経て、留学生として来日。東京モード学園に入学する。ファッションを勉強する傍ら、新宿・歌舞伎町に魅了され、「歌舞伎町案内人」として活動。ベストセラーとなった『歌舞伎町案内人』(角川書店)などを上梓し、執筆や講演活動を展開している。マスコミ登場多数。

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