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反原発勢力が父子の元に結集「進次郎と福島原発」―小泉家の野望― vol.1

[週刊大衆10月28日号]

安倍首相の独壇場となっている永田町。
"政界の若きプリンス"と呼ばれる男が、ついに大いなる野望に向けて一歩を踏み出した。
「小泉進次郎衆院議員のことですよ。これまでは、青年局長として自民党のために下積みの労苦を惜しまず邁進してきたことは、誰もが認めています」(全国紙政治部デスク)

そして9月30日、初めて政府の役職である内閣府・復興大臣政務官へと抜擢され、いよいよ手腕を発揮するときが来た。今回、安倍首相が進次郎氏を起用した理由を政治評論家の有馬晴海氏が語る。
「うまい人事をやりましたね。国民的人気を誇る進次郎氏を安倍内閣に取り込み、それも復興担当に据えたことで、遅々として進まぬ被災地復興への"安倍政権の本気度"を国内外にアピールできました」

政務官とは省庁の大臣、副大臣に次ぐ役職で、国会審議や政策立案などに携わる。
これまでの自民党では"有資格者は3期目以降"が通例なので、当選2回の進次郎氏の起用は大抜擢人事と言えよう。加えて、国民人気が高い進次郎氏が注目を集める復興担当に就任とあって話題性は十分だが、安倍総理の目論見はそれだけではなかった。
「この人事で、首相が"永田町の父"と敬愛する小泉純一郎・元首相への恩返しも果たしたことになり、政権の安定化とセットで一石二鳥となりました」(前同)

第1次安倍政権誕生(06年)を後押ししたのは、小泉元首相だったのは言うまでもなく、進次郎氏の起用は安倍首相の"返礼"。それと同時に、近頃、急激に政治的活動を活発化させている"ご隠居宰相"への牽制でもあるのだ。
「日増しに脱原発発言をエスカレートさせ、現役時代を彷彿とさせる過激な発言を繰り返す、進次郎氏の父・純一郎氏を黙らせたいんでしょう。小泉元首相は、8月にフィンランドの核処理場を視察して以来、突如"脱原発派"に転向しました。これが原発再稼動を進める安倍政権にとって、大きな悩みのタネとなったんです」(前出・政治部デスク)

"原発推進派"の安倍政権にとって、いまも国民へ大きな影響力を持つ小泉元首相の"反原発発言"は看過できる話ではない。
そこで、小泉ジュニアを復興政務官に据え、戦国時代さながら、"子息を人質"に取って相手の動きを封じ込める一手を打ったのだ。

なにせ、小泉元首相の脱原発発言は過激の一途を辿っている。
「捨て場所もないような原発を経済成長に必要だからと造るより、同じカネを自然エネルギーに使って循環型社会を作るほうが建設的じゃないか」と、自民党が進めてきた原発政策を批判し、「いまこそ原発をゼロにするという方針を政府・自民党が出せば一気に雰囲気は盛り上がる。そうすると、官民共同で世界に例のない、原発に依存せずに自然を資源にした循環型社会を作る夢に向かって、この国は結束できる」と、お馴染みの小泉節で絶叫。こうした声に対して、アベノミクスは順調でも、原発問題に対しては及び腰な安倍首相は大弱り。

「東京五輪のプレゼンで、世界に向かって、"放射能汚染水はコントロール下にある"と大ボラを吹いたかと思えば、原発再稼働に向けて一直線です。小泉元首相の脱原発発言は、そんな安倍首相に真っ向から喧嘩を売っているようなもの。恩師の直言とはいえ、安倍首相は内心、怒りで腸(はらわた)が煮えくり返っていると思いますよ」(通信社首相官邸詰め記者)

それにしても、これまで政界とは距離を置いてきたのに、いきなり"愛弟子"を窮地に追い詰める発言。その真意は、なんなのか?小泉元首相とは慶応大学時代からの友人である政治評論家の浅川博忠氏が、こう語る。
「政権発足から10カ月過ぎたいまでも、60%以上の高支持率を誇る安倍首相。"強気になるな"と言うほうが無理ですが、小泉元首相の発言の数々は、そんな首相に"有頂天になるなよ。もっと足元を見ろ"との後見人的立場からのメッセージだと思います」

だが、同時に"実質的な現場復帰"を見据えた発言でもあると言う。
「かつて郵政民営化を叫んだときと同様に、"原発"というワンテーマに集中して発言を続け、国政への影響力を維持していきたいという狙いも見え隠れしていますね」(前同)

それにしても、趣味のオペラや歌舞伎を観たり、大好きなエルヴィス・プレスリーのCDの解説をしたりと、悠々自適に余生を過ごしていたのに、なぜ、いまさら"影響力維持"なのか。

10月22日公開のvol.2に続く・・・。

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