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安倍首相の抵抗勢力も…自民党「総勢292人派閥犬猿相関図」 vol.1

[週刊大衆10月21日号]

「安倍首相の"天下"は、少なくとも3年後の衆参同時選挙まで続く」消費税増税を宣言しても、福島第一原発から汚染水が垂れ流されていても、そんな声が根強い永田町。
「さる9月29日の堺市長選で、大阪維新の会の候補が敗れ、一時は台風の目になるかと思われた日本維新にも黄昏の時が訪れています。また、最大野党の民主党は、衆参あわせて100名以上の議員を擁しているとはいえ、党内はバラバラ。とても安倍首相の抵抗勢力になり得るパワーはありません」(全国紙政治部記者)

そうなると、安倍政権への抵抗勢力は皆無なのかというと、さにあらず。
"獅子身中の虫"――つまり、事実上の野党第一党は、自民党内の派閥に存在するからだ。

政治評論家の浅川博忠氏はこう語る。
「自民党が政権与党に返り咲き、初めて迎えた今夏、自民党の各派閥がこぞって各地で泊まりがけの派閥研修会を開いています。これは野党時代にはなかったこと。事実上、派閥は復活したと見てよいでしょう」
自民党の派閥といえば、各派閥の領袖(ボス)を総裁・首相の座に据え、大臣および党の主要ポストを自派閥で席捲しようと、熾烈な政争を繰り広げてきた歴史がある。
派閥復活で、党内には、どのような火種がくすぶっているのか。
また"安倍下ろし"の狼煙はどこから上がるのだろうか。

そこで今回、安倍首相を擁する最大派閥・町村派(清和政策研究会=清和会)を中心に、総勢292人(自民党の派閥所属議員=本誌集計)の動きを追ってみた。

まず、最も意気軒昂なのが町村信孝元外相が率いる"最大派閥"町村派。
先日の会見でも町村会長は、「コンスタントに総理・総裁を支えるという意識で、これまでもやってきた。森政権、小泉政権、福田政権、もちろん麻生さんのときもそうだが、我々が主翼として支えるんだという意識」と咆哮している。
つまり、2000年4月の森喜朗内閣発足以降、民主党政権時代を除けば、今世紀になってずっと、この国の政治を支配してきたのは町村派だと誇示しているのだ。
「7月の参院選で当選した新人議員37人のうち、町村派は4分の1を囲い込みました。それでも、ある幹部は"他派閥に遠慮して控え目にした"と豪語しています。党内第2派閥の額賀派にはダブルスコアに近い差をつけており、まさに"清和会にあらずんば自民党議員にあらず"状態です」(自民党関係者)

しかし、この権勢に危機感を募らせているのが、同派に所属する安倍首相その人だというから、政治の世界は奥が深い。
「安倍さんは小泉さんの影響か、派閥の力学を好まない。"政高党低"をモットーとし、政府(官邸)の発言力を党より優先したいんです。出身派閥とはいえ、ここまで大きくなると複雑なんでしょうね」(前同)

町村会長と安倍首相の関係も微妙だという。
発端は昨年秋の総裁選だ。
町村派からは、町村会長と安倍首相が立候補し、派閥内で候補者を一本化できなかった。
「これは同派の重鎮で、いまなお隠然たる影響力を持つ森元首相の意向によるものです。森さんは裏で石原伸晃さんを担いでいた。そこに安倍さんが立つと聞いて焦り、安倍さんの票を分散させるため、体調が悪かった町村さんを口説いて無理やり出馬させたんです」(自民党中堅議員)

その結果、領袖を差し置いて安倍総裁が誕生し、両者の間には秋風が吹くようになったのだ。

さらに、「安倍首相は、規制改革担当大臣の稲田朋美さんや高市(早苗)政調会長ら安倍チルドレンと派内の若手議員を押さえ、着々と"安倍派"への衣替えを図っています」(前同)というから油断ならない。

安倍首相のお膝元がこの調子なのだから、残る"党内野党"は推して知るべし。

10月15日公開のvol.2に続く・・・。

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