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快眠外来 第2回 枕は首のためにある


休ませるべきは、頭じゃなくて首だった。

"眠りの女王"の冠をいただいたヒサコ(……というか自分で勝手に戴冠したんだけど)、前回駆け込んだ老舗寝具メーカー『東京西川』で、あれやこれや聞いていたら、枕の話にもなって……。なんと、ここでも常識のちゃぶ台返し。「枕にのせるべきは頭だけじゃない!」って? いったいどういうことなの~!?

「枕は、頭よりむしろ首のためにあるんです」というのは、前回もお世話になった眠りのプロフェッショナル、スリープマスター長谷川夏美さん。

西川夏美
長谷川夏美さん
東京西川・日本睡眠科学研究所認定、スリープマスター。眠りのアドバイザー、眠りコンサルタントとして活躍。ニッポン放送『磯山さやかのGoodナイト!Goodトーク!』にレギュラー出演中。手に持っている器具は、ひとりひとりに合った枕の高さを計る測定器。



えー、そうなんですか!? 枕は頭をのせるもの、って昔から決まっているんじゃないですか?

「頭の重さは体重の約8%、体重60kgだと4.8kg。ボウリングのボールをのせて歩いているようなものなのですから、それを支えている首や肩を寝ている時間に休ませてあげないといけないのです」

なるほど~。そういわれると確かにそうかも……。

「理想の寝姿勢は、起きて立っているときの姿勢が、そのまま横に倒れたような状態。頚椎という首の骨の湾曲が自然に保たれていることが大事なのです。枕が高過ぎても低過ぎても、カーブが不自然になり、頚椎周辺の神経や筋肉に負荷がかかってしまいます」

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これは高すぎる枕。頭が持ち上がりすぎている。枕は高すぎても低すぎても、カーブが不自然になり、首が休まらない。



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こちらは、ちょうどいい枕。首のカーブが立っているときのように自然で、首や肩に緊張がない。



「枕は肩口に当たるくらいまでしっかり引き寄せて、後頭部から首筋までをしっかりと支えます。ひと晩寝ても肩や首の疲れが取れない、というときは、枕の高さや使い方が悪いのかもしれません」

……眠りの女王ヒサコ、自分の寝姿を思い浮かべてみる。もしかして枕には頭しかのせていない……かも? 首が敷きふとんから浮いている……かも? 朝から肩コリ、首コリに悩まされているのは、枕のせいだったの?

「東京西川の睡眠科学研究所では、快適な寝姿勢の研究から、理想の枕を作りました。首をしっかりと支えられ、後頭部がしっかり収まるよう、中央はくぼんでいます」

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『東京西川』が開発した枕。場所によって高さが違う。肩口まで引き寄せられるようなカーブもある。
ちょっと変わったカタチなのは、寝姿勢を研究した成果だった。



でも、体の大きさも首のカーブもひとそれぞれ。その違いはどう解決するのでしょう?

「この測定器を使って、ひとりひとり測るんです」と、長谷川さんが取り出したのは、細い透明な棒が何十本も一列に並んでいる、不思議な道具。

なんですか~? それ~?

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この奇妙な器具を、頭から背中にかけて当てる……と、何十本もある棒がスルスルと移動。
首のカーブがはっきりと浮かびあがりました。



「首筋のうしろにできるこのすき間にぴったりはまる枕が、自分に合った高さの枕なのです」

なるほど~。これなら、自分に必要な枕のカタチがひと目でわかりますね。でも、寝るときって上向きばかりじゃなく、横向きにもなりますよね?

「それも研究しました。横向きになると肩幅分の高さが必要になるので、そのままでは枕が低すぎて、首や肩に負担がかかってしまいます。そこで、枕の両サイドを高くしました」

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枕の両端が高くなっているので、横向きになっても、首はまっすにぐ保たれている(写真の眠りの美女は、『東京西川』の広報担当者さん。眠りの女王ヒサコじゃありません、残念ながら)。



「東京西川では、こうした理想の寝姿勢を、ひとりひとり手軽に手に入れられるように、枕にさまざまな工夫をしました」

たとえば、枕の裏面に素材が取り出せるようファスナーをつけていること。中身の出し入れをカンタンにすることで、自宅でもすぐに高さ調節が可能。また高さ調節シートの出し入れで、後頭部や首筋部分の調節もスムーズ!

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枕の裏を開けて見ると、ポケットとシート発見。高さ調節が自在にできる。



「ひとりひとりに自分に合った枕を使えば、快眠度が増します。疲れの取れ方も違ってきます」

はい、長谷川さん。またもや眠りの女王、枕も間違っている気がしてきました。そしてまたもや枕も買ってしまいそう。ギャラが飛ぶ~! ええいっ、ままよ、買ってしまえ! この首と肩のコリを軽減できるなら、原稿もすらすら~っと書けて、もっと稼げるようになる、はず~!

「ちなみに、枕には寿命があります。365日毎日使っているわけですから、ヘタってくるのです。洋服が型崩れしたり、擦り切れて傷むのといっしょです」

枕の耐用年数は、中身がわたや羽毛、低反発のウレタンなどは2~3年、パイプは4~5年、そば殻は1~2年なのだそうです。

ちなみに、眠りの女王ヒサコの枕は……10年経過。どの素材であれ、買い替えどき、とっくに過ぎてました……トホホ。
(取材・文/眠りの女王ヒサコ)

東京西川
http://www.nishikawasangyo.co.jp/
ファインスムーズ(ファインクオリティ)
ひとりひとりの体型に合わせて、低め・中くらい・高めの中から好きな高さを選べる枕。中身の素材は、ウレタン、ビーズ、パイプ、粒わた、そば殻など。素材は好みで選ぶ。自宅での高さ調節が可能。11,000円(税別)~。枕のプロ、ピローアドバイザーがいる販売店で購入したい。
http://www.nishikawasangyo.co.jp/r/shops/

快眠外来 第2回 枕は首のためにある

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