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職人技が光る「究極の段ボール芸術」

職人技が光る「究極の段ボール芸術」

ニコニコ動画「ダンボールでバスを作ってみた(動くよ)」より

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オフィスでも家庭でも、かさばって邪魔者扱いされる段ボール。段ボール自体は紙ですが、その強度や加工のしやすさたるや、意外に侮れないものがあるのです。そんな素材が職人の手に掛かると、とんでもないものができちゃうんですねえ。

今回ご紹介するのは、段ボールをカットし、本物と見まがうほどのラジコン路線バスをつくっちゃった段ボール工芸職人・うぷあざ棟梁さんです。

ニコニコ動画で8月12日に公開されたこの動画「ダンボールでバスを作ってみた(動くよ)」は、技術系の強者が集う「ニコニコ技術部」カテゴリーで公開二日目に1位を獲得、9月1日現在で5万8000回以上再生されています。


動画を見てもらえれば一目瞭然なのですが、とにかくギミックがハンパない! モーターが内蔵された車体はなんと段ボール製のコントローラーで自在に無線操縦可能。さらに停車時には前後のドアが連動して開き、同時に車体が傾いて乗車をサポートする機能まで再現……。これ本当に段ボール? ってくらいのクオリティです。

過去の作品群を見ると、棟梁さんの本職は、どうやら平等院鳳凰堂や松本城など、日本の伝統建築をダンボールで精巧に再現することみたいですね。棟梁というお名前のとおり、建築設計系のお仕事に違いありません。早速インタビューしてみましょう!


――ご職業からお伺いします。やはり建築系のお仕事ですよね?

「ははは。よくニコニコ動画でも言われてますが、実はフツーの会社員です。本職じゃないんですよね(笑)」

――あ、そうなんですか……。ではいったい、どのようにしてこの超絶技術を取得なさったんでしょう?

「段ボール工作は実はモノ心ついたときからやってまして。4歳ころかな、段ボールでクルマを作ったのがそもそものきっかけです。その後、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の影響でスーパーカーを作ってまして、それからずっと趣味で段ボールを切り貼りしてます(笑)」




小学3年生のときに製作したスーパーカーたち。
立体に起こしたときのバランス感が、すでに小学生離れしてます。



――なるほど。日本の伝統建築を数多く作ってらっしゃるので、てっきり建物好きかと……。バスはある意味、原点回帰なんですね。では逆にどうして、建築に興味をお持ちになったんでしょうか?

「元々、面白いかたち、組み合わせによる作動ギミックに興味があって、当然クルマはそんなギミックのかたまりなので、ずっと製作していたわけなんです。建築に興味を持ったのはですね。あるとき、お城の瓦を見てすごいな、と思ったからなんですね。あんな小さい定型のパーツが、屋根の複雑な曲面に合わせて綺麗に並んでいる。これは凄いぞ、ということになりまして(笑)。小学校5年の時に大阪城と首里城を、6年の時に再び大阪城を作ってみました」


中学1年時製作のスカイライン。2代目ってとこがシブ過ぎ。




――キャリアは相当に長いってことですね。

「小中学校のころは親兄弟がいたので、見せる相手がいたのですが、一人暮らしを始めてから作っても見せる相手がいなくなって(笑)。それでニコニコ動画に製作動画を上げ始めたんです」

――今回の作品、ラジコン路線バスはどのようなところにこだわって製作なさったのでしょう?

「とにかく扉のギミックを再現したくて。子供の頃、大きな路線バスのおもちゃがありまして、屋根のツマミを回すと、前後のドアが同時に開くというものなんですが。それが当時どうしても欲しかったので、今回自分で作ってみました(笑)」

――普通の人はなかなか自分で作れませんが……(笑)。今回のバスのこだわり部分は、やはりあの前後連動ドアだったんですね。相当凝った作りですが、まずはパソコン上で設計したりするんでしょうか。

「ざっくりとしたものは作りますが、こんな感じかな? と、まずは段ボールを切り出していっちゃいますね。まあ、素材はそのへんに転がっているので、いくらでも失敗できますから(笑)。だいたい頭のなかに、今回はここだけはこういう風にしたい、という部分があって、そこを徹底的に現物合わせで詰めていくという感じです」

――いきなり作り始めるんですか!

「仮にパソコン上で設計図を書いたとしても、段ボールはたわむし、凹むし曲がる。パソコン上での設計を実際に再現することはほとんど無理なんですね。なので、現物を手に取りながら、あーでもない、こーでもない、強度がたりない、動かない……じゃあどうしようか……なんてトライ&エラーを繰り返しながらの製作になるんです。金属やプラスチックに比べ、造形が難しい素材ですが、そこが逆に一番ヤリガイのあるところかな。
 前ドアの蝶番などは金属のものを買ってきてしまえば楽にできてしまうのですが、それでは面白くない。モーターなどは別にして、見える部分は極力段ボールで作る。自分の求める造形やギミックが、段ボールという『紙』で再現できた時が一番嬉しいですよね」

――なんかもう、なんでもできちゃいそうな勢いですが(笑)。では、最後になりますが、視聴者のみなさんは次回作を超期待していると思うんです。何か現在、構想はありますでしょうか?

「……内緒です(笑)。ただ、年内完成は難しいですね~」


うぷあざ棟梁さんの最新作、楽しみに待ちましょう!

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