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嫁に食わせないどころか誰も食えなくなった「秋ナス」の話

暑い夏も終わり、今年も食欲の秋が到来した。秋の味覚と言えば、サンマにマツタケ、銀杏に栗など様々だが、そんななかで思い出されるのが「秋ナスは嫁に食わすな」なんてことわざでも知られるナス。

本来は夏野菜であるナスだが、秋のものは実の締まりが良く、煮て良し、焼いて良し、漬けて酒の肴にしても良しの万能食材なのだ。

しかし、それほど美味しい秋ナスなのに、どうして嫁には食わせないようにするのだろうか。これには諸説あり、特に「とても美味い秋ナスは嫁に食わせるにはもったいない」という説が知られており、同じ意味で「秋サバは嫁に食わすな」ということわざもある。

まるで姑が嫁イビリするドロドロのレディコミのような話だが、実はこれ、一説にはカン違いが広まったものだとも言われている。

鎌倉時代の和歌集『夫木和歌抄』に「秋なすび 早酒の粕につきまぜて 棚におくとも嫁に食わすな」という和歌が載っており、これが元になったらしいのだが、ここで言う「嫁」とは「ネズミ」を指す異称。「酒粕に漬けたナスを棚に置いたままにしてネズミに食べられないように気をつけろ」という歌が転じて、嫁イビリの格言になったようだ。

その他には「ナスには身体を冷やす働きがあるため、大事な嫁の身体を気遣って食わせないように」という説や、「ナスは種が小さいので、子宝に恵まれなくなる」という説もある。こちらは嫁イビリとは真逆の意味だ。

いずれにしても世の嫁にとって秋ナスは食わせてもらえないもののようだが、今年は台風や長雨の影響で野菜の価格が大幅に高騰中。キュウリは平年に比べて2.5倍、ナスは7割増の高値になっており、もはや今年のナスは嫁どころか、ダンナにも姑にも食えないものになってしまっているようだ。

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