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"無罪確定"で本格始動 小沢一郎の「怨念野田潰し」大逆襲vol.2

[週刊大衆03月12日号]

実は、この"推定無罪の報"の少し前から、総大将・小沢氏の"打倒・野田"に向けた動きが始まっていた。
まずは2月4日、それまで避けていた大手メディアとの接触を解禁。共同通信の単独インタビューに応じたのを手始めに、BS番組、ネット配信と矢継ぎ早に出演し、野田政権批判を舌鋒鋭く展開したのだ。
その中で小沢氏は、「(野田首相の消費増税案は)国民を愚弄する背信行為だ」と、まずは一刀両断。さらに、消費増税関連法案の採決には「反対する!」と、造反を明言。
さらに続けて、「カネがないというが、自民党と同じことをやっていてカネがないのは当たり前」「筋道が違う。経済政策としてもおかしい」と捲し立てた。
"口撃"だけではない。
「年末から年始にかけては、小沢氏自らが会長を務める勉強会"新しい政策研究会(新政研)"に100人以上の衆参国会議員を集め、その権勢ぶりをも見せつけました。
この新政研は、これまで小沢氏と足並みを揃えてきた議員が7〜8割を占める"小沢主軸部隊"です」(前出・小沢系中堅議員)
現在、衆院の与党議員は296人。56人造反で過半数を割る。つまり、この結束の固い新政研メンバーが造反すれば、今後、野田内閣が消費増税法案をゴリ押しし、国会への強行提出しても、廃案は必至なのだ。
「いかに野田首相が不退転の決意を叫んでも、小沢軍団の"数の力"の前には、なす術なしです。これで、小沢氏は"野田、お前は無力だ!"の厳然たる事実を突きつけたんです」(同)
さらに、2月16日夜には民主党の大物たち、輿石東幹事長、鳩山由紀夫・元首相と小沢氏が密談。
「ポスト野田問題と、小沢政権樹立へのシナリオを練ったと見られています」(ベテラン政治記者)
いよいよ、"野田潰し"が始まったようなのだ。
では、小沢氏は"逆襲"の照準を、いつに合わせているのだろうか。
「消費税関連法案の衆院採決のタイミングでしょう。その頃には無罪となって、小沢氏は完全復活しているはずですから」(前同)
野田首相が自ら縛った消費増税案(14年4月に8%、15年10月に10%)どおりに事を運ぼうとするなら、5月中には同法案の衆院採決が必要。
「ここで、反増税を掲げる100余人の小沢グループはもとより、同グループと気脈を通じる40人の鳩山由紀夫グループも黙ってはいないでしょう。野田消費増税法案否決となるのは、火を見るより明らかです」(民放の政治記者)
そうなれば、野田首相も黙ってはいない。起死回生を狙って、解散・総選挙の脅しをかけているという。
「小泉郵政選挙を真似た"国家財政再建(消費増税)を問う選挙"です。
この5〜6月に勝負に出て勝利すれば、首相続投もあり得ますからね」(政治評論家・浅川博忠氏)
また、政治評論家の有馬晴海氏も、こういう。
「国家財政が破綻寸前のいま、消費増税の必要性を、誠意を持って国民に問えば納得してくれると、首相は本心から思っています」
その野田首相が狙う解散・総選挙だが、野党陣営はどう考えているのだろうか。
「これには自民党も賛成するはずです。というのも、自民党は本来、消費税10%を掲げており、自民党の政策とも合致します」(首相官邸担当記者)
ただし、谷垣自民党には隠れた狙いがあるという。
「党内不人気の谷垣禎一総裁は、このまま今年9月の自民党総裁選に臨めば、対立候補に引きずり降ろされるのは必至。つまり、大勝負に出る必要に迫られているんです」(自民党中堅議員)
いずれにしろ、自民党の大勢は一刻も早い解散・総選挙を切望。前回の衆院選で失った議席を取り戻し、政権与党の座に復帰したい、の一心なのだ。対する小沢氏も、解散・総選挙となった場合の青写真も、すでにできているという。
ひとつは、離党に向けての動きだ。いま、永田町ではこんな話も囁かれている。
「小沢グループでは、政務や党務の"集団辞任"の準備を始め、現在、その取りまとめ作業に入っているといわれているんです」
それが本当なら、新党結成もあり得そうだが、政権を獲るには圧倒的に"数"が足りない。そこで浮上するのが、是が非でも与党になりたい自民党との"連立構想"だ。
「昨年の不信任案騒動以来、小沢、谷垣両氏は関係を維持しています。
永田町では2人の側近同士が密会し、連立の話を画策しているという噂まで出ています」(前出・自民党中堅議員)

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