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第21回 錦織選手が四大大会で決勝進出!そのスポンサー効果は?

2014-09-08

経済ジャーナリスト 須田慎一郎が徹底予想!

テニスの全米オープンで、日本人選手として96年ぶりの準決勝進出という快挙を成し遂げた錦織圭は、米国時間6日(日本時間7日)に世界ランク1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦した。

この両選手は奇しくも、どちらもユニクロとウエアに関してスポンサー契約を結んでいたのである。このため6日の試合は、「ユニクロ対決」という形でもファンの注目を集めることとなった。いずれにしてもユニクロとしては、願ってもない展開となったといえよう。

テレビ番組、CMのリサーチ調査を手掛ける「株式会社エム・データ」は、今大会に限定した錦織のテレビ露出状況を広告価値に換算し、その金銭的価値を約60億円超と弾き出した。(この金額は、4強進出に至るまでの試算)

加えてこの試算は、あくまでも日本国内でのテレビ露出に限定したものであるため、活字やインターネットといった他メディア、あるいは日本以外の国でのメディア露出はカウントされていない。そうしたものも含めると、その広告価値はそれこそ莫大な水準に膨れ上がることは間違いない。

ユニクロが錦織やジョコビッチとの間で、具体的にどのような内容の契約を交わしているのかについては不明だが、グローバル企業としてのユニクロにとって、一連のスポンサー契約はセールス面で大きくプラスに作用したことは間違いないだろう。

そもそも企業にとって、その種の契約金は税務上、損金(経費)としての扱いが認められることが大前提だろう。純粋なタニマチやパトロンならそうした点に配慮する必要はないだろうが、上場企業のユニクロにとってみれば、まったく広告・宣伝の価値のない選手とスポンサー契約を結ぶなどということなどあり得ないはずだ。なぜなら、税務当局に対して契約金支払いの説明がつかないからである。

そうした視点で考えれば、企業にとってスポンサー契約というのは、ある種のバクチだ。

結局、錦織は準決勝でジョコビッチを破ってみせたが、ユニクロも“バクチ”に勝った、しかも大勝ちしてウハウハ、と見ていいだろう。

だとすれば、ユニクロを運営するファーストリテイリング社の株は即買い、といえるだろう。


須田慎一郎(すだ しんいちろう) プロフィール
1961年、東京生まれ
経済ジャーナリスト。日本大学経済学部卒。経済紙の記者を経て、フリー・ジャーナリストに。「夕刊フジ」「週刊ポスト」「週刊新潮」などで執筆活動を続ける傍ら、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」、テレビ大阪「たかじん NO マネー」、ニッポン放送「あさラジ」他、テレビ、ラジオの報道番組等で活躍中。 また、平成19年から24年まで、内閣府、多重債務者対策本部有識者会議委員を務める。政界、官界、財界での豊富な人脈を基に、数々のスクープを連発している。

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