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ジャッキー・チェンも巻き込まれた 中国・習近平”江沢民残党狩り”舞台裏

[週刊大衆09月22日号]

麻薬使用容疑で、現在、身柄を拘束されているのが、かの"カンフースター"ジャッキー・チェン(60)の息子で歌手の房祖名[ぼうそめい](芸名ジェイシー・チャン)。

「自宅から大麻110グラムが見つかり、尿から陽性反応が出た」(現地紙記者)

二世芸能人にありがちなお騒がせ事件と思いきや、これには中国の政治的な事情が絡んでいるという。

「ジャッキーほどの大物なら、この程度の犯罪など簡単にもみ消せますからね。これは習近平国家主席が進める"江沢民[こうたくみん]派狩り"の見せしめです」(前同)

目下"ハエも虎もたたく"の大号令で、腐敗摘発を行っている習近平政権。

「表向きは"汚職撲滅"をうたっていますが、内実はただの権力闘争。7月に規律違反とされ、失脚した周永康[しゅうえいこう]前政治局常務委員や党籍を剥奪された元軍幹部の徐才厚[じょさいこう]は、江沢民元国家主席率いる上海閥[シャンハイばつ]の大物なんです」(前出・記者)

このように、上海閥ばかりが目の敵にされている背景を、政治ジャーナリストの鈴木文也氏はこう語る。

「中国の政界は、習近平が属する太子党と、江沢民派である上海閥、前国家主席の胡錦濤[こきんとう]を輩出した団派(共産主義青年団)の3派が権力を奪い合う現状にあります。かつて習近平は、団派ナンバー2の李克強とトップの座を争っていました。だが、団派が2代続いてトップを取って力をつけるのを嫌った江沢民元国家主席が、黒幕として暗躍し、自派の上海閥に、習近平をトップにすえるよう命じたんです」(前同)

だが、習近平は国家主席になるや、その恩を忘れ、態度を急変させる。

「上海閥は石油利権、鉄道利権に加え、軍のビジネスに絡む利権など、莫大な金を生む利権を一手に握っていた。習近平はそれが欲しくなったというわけです。それで、上海閥退治に血眼になっているんです。げに、すさまじきは中国の権力闘争ですよ」(同)

習近平が、これほどまでに粛清に邁進できるのには理由がある。

「団派の協力です。胡錦濤政権だった10年間ですら、国家主席および団派は党内と軍内最大勢力である上海閥に圧迫されてきました。上海閥を潰したいという双方の利害が一致したんです」(前出・政治部記者)

だが、なぜジャッキー・チェンまでも巻き込まれたのか?

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