日刊大衆TOP 社会

世界30カ国「軍事オリンピック」誌上リポート vol.2

[週刊大衆09月30日号]

「特殊部隊戦力を順位化するなら、質量とも優れたアメリカが1位、2位はロシア、3位は量が圧倒的な中国、続いて北朝鮮、韓国の順でしょうか。北朝鮮同様に、韓国も特殊部隊員の数は多いんです」(菊池氏)

北朝鮮の入賞は唯一「特殊部隊戦力」部門のみだ。
続いて、各国の総合能力を見てみよう。
「身も蓋もない言い方をしてしまえば、戦争力は核を持っている国の勝ち。したがって、安保常任理事国5カ国の独壇場ですよ」(前出・防衛省関係者)

これら5カ国(米ロ中英仏)に共通するのは、いずれも核兵器を持ち、空母と原子力潜水艦を保有している点。
「原子力潜水艦は燃料補給が必要ないため、長期にわたる作戦が可能です。さらに、敵に捕捉されにくい海底に潜む原潜から発射されるSLBM(核弾道ミサイル)は、究極の兵器です」(黒鉦氏)

これら5カ国の中でも、ケタ違いの強さを誇るのが米国だ。

「装備の質量、国防予算の額がズバ抜けています。世界中で米国のみが、72時間以内に世界のどのエリアにも必要な兵力を投入できる能力があります」(菊池氏)その強さは、「米軍は全世界を相手にしても勝てる」といわれるほど。陸海空の三軍に加え、"第4の軍隊"と呼ばれる海兵隊だけでも、「ほとんどの国の軍隊相手に、対等か、それ以上に戦える」(防衛省関係者)というから驚きだ。

米海兵隊は、歩兵のみならず、F/A-18戦闘機、F-35Bステルス戦闘機、垂直離着陸機オスプレイといった航空装備、空母機能も兼ねたワスプ級強襲揚陸艦などの海上装備も保有する"スモール軍隊"。

予備役を加算すれば、ちょうど陸海空自衛隊の総兵力と同程度の精鋭軍団だ。
「米国は、プレデターやグローバルホークといった無人航空機分野でもパイオニア。今後、戦争の概念を一変する新兵器が登場するなら、それは米国発でしょうね。総合戦争力はもちろん、陸海空軍のどれを取っても米軍のトップは微動だにしません。2位はロシア軍ですが、1位との差は恐ろしく開いています」(黒鉦氏)

米国と同盟を結ぶわが国だが、専守防衛に特化した自衛隊ゆえ、総合部門での上位入賞はならない。
「それでも陸、海は5位入賞です。陸は、部隊の練度の高さと国産高性能戦車を保持している点が高評価。海は帝国海軍以来の外洋海軍運用能力の高さと、イージス艦や"日の丸空母"と呼ばれる『いずも』型の進水がポイントです。空だけ入賞を逃したのは、爆撃機を持てないことと、ステルス機を自国開発できていないからです」(前同)

国産ステルス戦闘機は、「心神(しんしん)」のコードネームで現在、試作機の組み立てが始まっているため、今後に期待できるだろう。

9月25日公開のvol.3に続く・・・。

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.