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今度は安倍内閣をぶっ壊す「ご隠居宰相小泉純一郎の乱」 vol.1

[週刊大衆09月23日号]

「ワンフレーズ・ポリティクス」と呼ばれた名調子"小泉節"が、久しぶりに炸裂した。
なんと、小泉純一郎・元首相が、愛弟子であるはずの安倍晋三首相に喧嘩状を叩きつけたのだ。
「官邸は頭を抱えていますよ。気の早い閣僚連中は、"スワッ、宣戦布告だ。小泉の乱勃発か!"と浮き足立っています」(全国紙政治部デスク)

その小泉元首相の咆哮は、『毎日新聞』(8月26日付)のコラム「風知草」で報じられた。
〈小泉純一郎の原発ゼロ〉の見出しで始まる、その内容は強烈だ。

〈10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうんだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないんだよ〉

〈「原発を失ったら経済成長できない」と経済界はいうけど、そんなことないね。昔も「満州は日本の生命線」といったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか〉
など、安倍首相を筆頭とする原発再稼働・推進派を一刀両断に斬って捨ててみせたのだ。

「小泉さんは8月中旬、現在顧問を務めているシンクタンクの主催で、ドイツとフィンランドの核廃棄物の最終処分場を視察したんです。それで、帰国後に"原発ゼロ"発言が飛び出した。小泉発言で官邸が大騒ぎになっているとき、安倍首相は中東で、"原発セールス外交"の真っ最中でしたから、できすぎていますよ。小泉さんは、発言のタイミングを見計らっていたのかもしれません」(前同)

現在、安倍首相は集団的自衛権の行使容認や、日本版NSC(国家安全保障会議)創設に邁進中。
さらにはTPP交渉参加と、かつての小泉内閣がやり残した政治課題に挑戦。

なのになぜ、いま、愛弟子相手に"小泉の乱"なのだろうか?
「これまでの小泉-安倍両者の関係からいえば、小泉元首相は安倍首相の後押しこそすれ、足を引っ張ることなど考えられません。安倍首相の現在があるのは、小泉さんが首相当時、サプライズ人事で、安倍さんを自民党幹事長や内閣官房長官に大抜擢してくれたお陰。さらに、首相の後継指名を取りつけ、あれよあれよという間に第1次安倍政権が誕生したんです」(ベテラン政治記者)

 実際、これまで安倍首相が"恩人・小泉"に向けた目は、尊敬の一語に尽きる。
こんなエピソードがある。
永田町に一大地殻変動を起こした05年8月の衆議院選挙。
世に言う郵政解散の直前のときのことだ。
当時、幹事長代理だった安倍氏は、党内から反対の強かった衆院解散を止めようと、おっとり刀で首相執務室に駆けつけた。
「ドアを開けると、小泉首相(当時)は首相の椅子に体を深く沈め、室内には大音量でワーグナー作曲の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』が、流れていたといいます」(安倍首相に近い自民党中堅議員)

ちなみに、この歌曲は守旧派と改革派の対決を描いたもので、オペラファンの小泉元首相のお気に入り。
呆気に取られた安倍首相だったが、気を取り直して説得を試みたという。

すると小泉首相は、「(郵政改革が成れば)オレは死んでもいい」と言い放ち、衆院解散を改めて明言。
「安倍さんはそこで、トップに立つ者の"壮絶な覚悟"を見たと後日、周囲に語っています」(前同)

以後、安倍首相は"小泉信奉者"になったという。
「悲願の再登板を果たした安倍首相が、小泉さんの恩に報いようと、組閣に当たり、かつての"小泉党の残党"を重用したのも、そんな流れがあったからです」(前出・ベテラン記者)

小泉内閣のブレーンと言われ、経済・金融政策を一手に握った経済学者の竹中平蔵氏を、自ら議長を務める産業競争力会議のメンバーに招聘。
権謀術数の限りを尽くして"小泉官邸のラスプーチン"と恐れられた飯島勲・元秘書官は、内閣官房参与に起用された。

政治ジャーナリストの本澤二郎氏が言う。
「今回、小泉元首相が愛弟子を裏切り、原発ゼロという"正論"を吐くに至ったのには、裏があります。小泉氏は原発ゼロ発言で再び政治的影響力を取り戻し、竹中氏や、先の北朝鮮"極秘"訪問で表立った成果を挙げられなかった飯島氏ら、子分への"援護射撃"を目論んでいるんです」

小泉元首相が特にバックアップしたいのは、竹中氏のほうだという。
「小泉さんの竹中さんに対する信頼は絶大。竹中さんを再び政権中枢に送り込んで、道半ばだった小泉改革を継続させたいんですよ。同時に、これまで世間で叫ばれていた"格差拡大や不況は小泉構造改革のせい"の悪評を、一気に吹き飛ばしたいという思いも強い」(自民党関係者)

9月17日公開のvol.2に続く・・・。

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