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第22回 107円台に円安加速!牛丼や王将などの値上げで昼飯事情に異変!?

2014-09-16

経済ジャーナリスト 須田慎一郎が徹底予想!

外国為替市場では、円売りが一気に加速している。“円売り”が加速するということは、当然のことながら“円安”が進行することを意味する。この結果、先週12日には、一時1ドル=107円39銭にまで円安が進み、6年ぶりとなる円安水準に突入した。

なぜ、円安が急速に進行しているのかというと、ひと言でいってしまえば、日銀が推し進める「異次元の金融緩和」がその最大の原因といえるだろう。改めて説明するまでもなく、金融緩和とは中央銀行、つまり日銀が通貨、円の供給量を増やすということに他ならない。この結果、円の量がドルやユーロと比べて増えたならば、対ドルや対ユーロで円の価値が下がり、円安になるわけだ。

そして、円安になるということは、輸入品の価格が上昇することに直結する。原油、小麦、大豆、米国産牛肉などの価格は、まず間違いなく上昇することになる。

ここ最近、大手牛丼チェーンや「餃子の王将」が相次いで値上げに踏み切っているが、これも一連の円安が大きく影を落としていることは間違いない。

だいたい昼食にかける予算は、600円〜700円といったところが相場だろうか。もっとも、
「そんなにかけられない。せいぜいワンコイン(500円)」
という方も多いだろう。

昼食を提供する外食産業は、これまで、こうした消費者ニーズに積極的に応えようと、値下げ競争を繰り広げてきた。そして、こうした価格帯で食事を提供するために、勢い外国産の食材に多くを頼ることになる、いや頼らざるを得ないのが実情だ。

知人の飲食店経営者に話を聞いてみると、
「例えばチキンカツ定食を提供するとして、すべて国産の材料でまかなうとしたら、1000円近くの値段をつけなければペイしない」
とのこと。

新橋(東京)やミナミ(大阪)でチキンカツ定食を昼食で食べたならば、700円程度といったところか。しかし、この価格は1ドル=85円~90円程度の為替相場を前提にしたもの。円安が進んだことによって、外国産鶏肉の価格は間違いなく上昇する。今後、値上げラッシュが続くことは間違いないだろう。


須田慎一郎(すだ しんいちろう) プロフィール
1961年、東京生まれ
経済ジャーナリスト。日本大学経済学部卒。経済紙の記者を経て、フリー・ジャーナリストに。「夕刊フジ」「週刊ポスト」「週刊新潮」などで執筆活動を続ける傍ら、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」、テレビ大阪「たかじん NO マネー」、ニッポン放送「あさラジ」他、テレビ、ラジオの報道番組等で活躍中。 また、平成19年から24年まで、内閣府、多重債務者対策本部有識者会議委員を務める。政界、官界、財界での豊富な人脈を基に、数々のスクープを連発している。

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