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第21回 ”売り専”が学生生活を有意義にするためのツールだと豪語する20歳−チャンくん

2014-09-19

100年先まで残したい「超・人間カタログ」東京レジェンドNAVI



11月8日から全国順次ロードショーを迎える映画「東京~ここは、硝子の街~」のジャパンプレミアが、先週の土曜日、無事終わりました。
ジャパンプレミアが終わるまではなかなか落ち着く時間もなかったので、今はちょっとホッとしてます(笑)。
当日は、日刊大衆編集長にもお越しいただき、素敵なお花を頂き嬉しかったです!
また、次回作、映画「新宿ミッドナイトベイビー」では、作家の岩井志麻子さんにもご出演いただくのですが、岩井さんにもジャパンプレミアに駆けつけていただき、華を添えていただきました。ユーモアのある素敵な方なので、今から撮影が楽しみです。
多彩な顔ぶれの俳優・女優陣の主演も決まり、「新宿ミッドナイトベイビー」、また何か起きそうな予感がします(笑)。どうぞご期待ください!
映画「新宿ミッドナイトベイビー」には登場人物として、ホストやキャバ嬢、ゲイバーのママも出てきますが、”売り専”の男の子も登場するんです。
中々聞きなれない”売り専”という言葉ですが、男性に体を売る男の子たちの事をさします。今日は、そんな”売り専”の男の子、チャンくんに話を聞いてきました。

チャンくんは現在、普通に大学に通い、塾の講師をやりながら”売り専”で働いています。一般的に見れば特殊な環境だとは思うのですが、今の東京の男の子たちの中には、結構こうした子が多いとか!?
チャンくんに、その辺りの話を赤裸々に聞いてみました。

「単刀直入に聞いちゃうけど、なんで売り専で働いてるの?」
「最初は、アルバイトを探す感覚で、何か日払いの仕事がないか探してたんです。そしたら、SNSからスカウトのメールが来て、『良かったら働きませんか?』って。それで、やりはじめたのが最初でした」
「最初、やりはじめた時、どうだった?」
「お客さんの中には変わった方も来ますから(笑)、ちょっと嫌な時も正直ありましたね。ボーイが待機する部屋は殺伐としてたし。でも最近ではもう慣れました」
「でも、いま大学2年生でしょ? 塾の講師というお仕事もありながら、売り専までやるのは何故?」
「やっぱり、その日のうちに手渡しで働いた分が貰えるから、普通のバイトで稼げない分の穴うめが出来るんですよね」
「いくらくらい稼ぐの?」
「まあ、手取りで50000円位いく時もありますね」
「それは凄いね。普通の大学生のアルバイトじゃ無理だね」
「確かに(笑)」

「実際売り専として働いてみての感想ってどお?」
「やっぱり、色々な出会いはありますよね。ボーイ同士の関わりも面白いし、自分はもともとゲイですが、プロとしてお客さんを相手にすることで、さらに新しいゲイの世界を知った感じがしました。普通の大学生では知ることが出来ないようなことも…。基本的にお客様は年上だし、どのように相手していくか、どうしたら、喜んでくれるか? 色々気を付けながら接しなくてはいけないし。もちろん、どっぷりはまったらダメな世界だと思いますけど」
「それはなぜ?」
「だって、やっぱり、金銭感覚がおかしくなりますもん(笑)」

「そうだよね。ちなみに、いまこうしてチャンくんが生きている”東京”という街に対してはどう思いますか?
「いろいろな人や想いが行き交う街であり、出会いの場だと思います」
「東京は好き?」
「そうですね。好きなところは、便利だし何でも手に入るところかな。でも、あまりに人が多すぎて疲れてしまう部分や、せわしない気持ちになってしまうこともあります」

「大都会だものね。ところで、売り専をしていて、罪悪感みたいなものはない?
自分の肉体の代償にお金を払ってもらう、っていうことに対して…」
「はい。今は、特定の恋人もいないし、浮気をしているわけではないですからね。でも、彼氏が出来たとしても、昔、売り専やってたってことは正直に言えます」

「なるほどね。ちなみに、将来の夢はありますか?」
「夢かぁ…。普通の会社に就職して、製薬会社に就職して、自分の生活も楽しみつつ、老後も楽しんで普通にパタッと死ねれば良いかな(笑)」
「案外、普通なんだね(笑)」
「まぁ…。人生を豊かにするために売り専やってますし、今は、これで良いと思ってます」

「それはそれで、他の人には出来ない経験になることもあるよね。ところで、お客さんとの思い出ってなんかありますか?」
「あります」
「どんな思い出?」
「少し前に、奥さんと子どもがいる男性とsexしたんです。その男性の家族が泊まってるホテルの部屋で、奥さんと子どもが遊園地に遊びに行ってる間に、”パパ”とホテルでsexしました」
「えっ? 家族いるのに?」
「はい、そんな男性、世の中には結構いますよ」
「そうなんだ~。そのときの”パパ”はどんなテンションなの?」
「やっぱり、時間を気にしてましたよね。でも、sexはちゃんとしました。かっこいい男の人でしたよ」

「へぇ~~~」
「結構、こう言ったケースも多いんです。余り珍しくないですよ。世間体で結婚する人も、かなりの数いらっしゃるんじゃないでしょうか? こういう仕事をしていると、生々しい男性の本音や愚痴が聞けるから、色々面白いんです」
「お客さんの秘密も共有することになるんだね。そういった、お客さんに対して一番に心がけてることってどんなこと?」
「やっぱり、恋愛を求めてエッチしたい、と思っている方が多いから、普通の恋人の気分にさせてあげるのが目標ですね」

現在、売り専のお店は、新宿2丁目だけでなく、東京都内や全国に数えきれないくらいあるとか。売り専のお店で働くチャン君も、数えられない程のお客さんと一夜を共にし、その数だけドラマを見てきたはず。
「世の中、本当に”仮面夫婦”が多いなぁと思いますね。結婚生活が長くなってきて、愛が冷めても別れるのが面倒くさいから仕方なく世間体で結婚生活を続けてる人たちって多いと思います。仕方なく一緒にいるなら、別れれば良いのに」

東京の20歳は頼もしいですね~(笑)


寺西一浩(てらにし かずひろ) プロフィール
1979年10月2日生まれ
3歳で、女優・山岡久乃に見初められ子役として活動。慶應義塾大学法学部卒業。慶應大学在学中に出版したエッセイ『ありがとう眞紀子さん』が話題となり文壇デビュー。
その後、24歳の時、業界最年少で芸能プロダクション、株式会社トラストミュージックエンタテインメント代表取締役に就任し島倉千代子歌手生活50周年事業を成功させる。
その後は、小説家、プロデューサーとして活躍。著書に、「クロスセンス」「新宿ミッドナイトベイビー」「女優」、世界初電子書籍連載小説「Mariko」を配信。
2011年、「女優」が映画化されるにあたり、自身が監督デビュー。
「女優」は、第15回上海国際映画祭正式招待作品に選ばれ主演・岩佐真悠子とレッドカーペットを歩く。また、第25回東京国際映画祭、東京中国映画週間特別上映作品に選ばれ開幕式でグリーンカーペットを歩き話題となる。2013年、映画「東京~ここは、硝子の街~」を監督・脚本・プロデュース(出演:中島知子、田島令子他)。日本最大級の男性ファッション&音楽イベント「東京ボーイズコレクション」を大原英嗣氏と共に主催。ゴールデンバード賞主催。2014年、「新宿ミッドナイトベイビー」が映画化決定。


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