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「辞めたって行くとこないよ… 」「地獄の中高年ブラック企業」○闇実態 vol.02

[週刊大衆02月03日号]

居眠り運転による、道路標識への接触事故。
幸い、ケガはなかったが、トラックの修理代などはすべて給料から天引きするというのが、会社の判断だった。
「何から何まで最悪だよ。そんなオレの事故への会社の対応を見て、辞めていったヤツもいたしな」

しかし、手束さんは転職という道を選ばなかった。
「認知症になったおふくろが施設に入っていて、そのカネがいるんだよ。貯金もないし、トラックの運転しかできないのに、事故ったオレをほかで雇ってくれるか、わからない。この年で新しい職種なんて考えられない。クビになったら困るから、会社に何か言うこともできないよ」

再就職への不安を抱える中高年に不当な要求を飲ませる例は、大藤さんや手束さんだけではない。
「時間外手当を基本給に含むようにされた」(40代=サービス業)、「記入式のタイムカードの時間を少なく書かないと、上司からハンコをもらえない」(50代=小売業)、「"賞与を辞退します"と一筆書くように強制された」(40代=製造業)

こうした場面に遭遇した労働者のうち、中高年の労働者ほど会社に従っているケースが多いことが本誌の調査で判明した。

そこで本誌が調べたブラック企業対策術をまとめた(vol.03)。
労働問題に取り組むNPO法人『POSSE』の代表で、『IT企業という怪物組織が人を食い潰すとき』(双葉社)の共著がある今野晴貴氏は、「記録を残すことは特に大事」と言う。

「補償を勝ち取るには記録が必要です。メモだけでも有効なので、争うにせよ争わないにせよ、労働時間や日々遭遇する違法行為の記録を残しましょう」

続けて推奨するのが専門家への相談だが、その際には注意点がある。
「"本当に自分の味方"となる組織に相談することです。社労士や産業医は会社に雇われているので、自分の味方にはならない可能性があります」(前同) 

再就職という不安につけこみ、不当要求と過酷労働を中高年に突きつけるブラック企業。
その無間地獄がなくなることを本誌は祈るばかりだ。

01月29日公開のvol.03に続く・・・。

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