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幻の名刀「正宗」150年ぶりに本物が確認される


刀 無銘(名物島津正宗)
奥田米佛門氏寄贈・京都国立博物館蔵
(「京へのいざない」第2期:10/15~11/16展示)


世界的にも芸術的価値が高いと言われる日本刀。そのなかでも、特に有名な刀工といわれているもののなかに、正宗(マサムネ)と村正(ムラマサ)がある。

正宗は鎌倉時代から南北朝時代に、今の鎌倉近辺で活動した刀工のひとり。徳川家に不吉をもたらす妖刀とされ、疎遠にされた村正に比べ、江戸時代には大名家が必ず持っていなければならない名刀という誉れを受けた正宗。それゆえ贋作も多いが、今回150年ぶりに見つかった島津正宗は、正真正銘の本物だという。

この島津正宗は、江戸時代末期の天皇家の皇女・和宮が、徳川十四代将軍・家茂に嫁ぐおり、将軍家が天皇家へ献上した名刀。所在不明になったのは献上から間もない時期だったという。長らく個人所蔵となっていたが、2013年度に京都国立博物館へ寄贈され、今回初公開となった。

この名刀は献上前まで代々徳川家に伝わっていたらしく、八代将軍吉宗が編纂を命じたとされる刀のカタログ「享保名物帳」には島津正宗が掲載されており、その長さは二尺二寸七分(68.7センチ)と記載されている。今回見つかった島津正宗は、この長さに完全に一致していた。

また、江戸時代の刀剣のカタログ「継平押形」に掲載されている島津正宗の刃文(刀身に浮き出ている波模様)が似ていること、寄贈者が刀を入手した経緯などから、京都国立博物館の研究員が島津正宗である可能性が極めて高いと判断した。

この名刀・島津正宗は、京博の「平成知新館」オープン記念展「京へのいざない」の第2期(10月15日~11月16日)で公開予定。将軍家や皇族をも魅了した吸い込まれそうな刀身の美しさを、ぜひこの目で確かめたい。


◆平成知新館オープン記念展「京へのいざない」
会期:2014年9月13日(土)~11月16日(日)
会場:京都国立博物館 平成知新館(新館)
ホームページ:http://www.kyohaku.go.jp/jp/project/miyako.html
※「島津正宗」は「京へのいざない」第2期展示内「秀吉の愛した天下三作-吉光・正宗・義弘-」(2014年10月15日~11月16日)にて公開

幻の名刀「正宗」150年ぶりに本物が確認される

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