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傍聴人も思わず「え~っ!? 」ヘンテコ交通裁判実例集 vol.03

[週刊大衆02月03日号]

Case3-肝心なところは追及せず……免許試験カンニング事件の怪

2012年に起こった中国人グループによる携帯電話や無線イヤホンを使っての「運転免許試験カンニング事件」。
解答を流していた中国人男性Aと女性B、そしてカンニングした中国人受講生の数名が逮捕され、裁判となったのだが……。

「この事件は大きく報道されました。東京地裁へ出てきた8件を傍聴しましたが、うち7件は33~45歳の中国人男女の受講生と主犯格の手下の女性B。残る1件が主犯格の30代男性Aなんですが、この裁判が、なんとも歯切れが悪くてねぇ」

最初の受講生6人の供述は、ほぼ共通していた。

被「生活が安定して運転免許が欲しくなりました。中国語の新聞で、日本語ができなくても免許が取れる教習所があると知りました」

6人は、その合宿教習所で頑張って教習を受けたが、やっぱり学科試験は不安。
その段階でAに出会い、カンニングを持ちかけられたという。

「18万円程度をAに払い、特殊なイヤホンと携帯電話を与えられたようです。試験会場で問題用紙の隅にある番号を咳払いの回数で伝えると、イヤホンから正解が聞こえてくる仕組み。6人の判決は懲役10月、または1年、みんな執行猶予3年がつきました」

そして、問題となるAの公判なのだが、「Aが免許不正取得で裁かれるのは当然として、気になるのは、たびたび証言に出てくる試験問題をAに渡した"老師"と名乗るボスの存在。ボスは警察が行う試験問題をどこから手に入れたのか、それが、この事件の根幹ですから」

しかし――。
A「警察は、ボスの話をしても興味を示しませんでした」
裁「警察が、あなたの言うボスに関心を持たないなんてあるはずないでしょ!」
A「一度、警察に"ボスとはドコモで(やり取りしていた)"と言ったんですが、調書には取ってもらえませんでした」

「"なにぃ!?"となるのは傍聴席だけ。結局、裁判官はボスの存在にも漏えい元にも、これ以上言及することなく、懲役1年4月(実刑)の判決を下し、幕を閉じました。試験問題の漏えいは昔から問題視されていますが、いまだ追及されず、闇に葬られたままです」

01月30日公開のvol.04に続く・・・。

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