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第27回 中国「iPhone騒動」の笑い事ではない舞台裏

2014-10-10

歌舞伎町案内人 李小牧が暴く!日本人は知らない「中国ニュースの裏側」

先月中旬にアップルのiPhone6が発売された直後、日本だけでなく、世界各地で中国人が買い占めようとこの最新携帯に群がったのは、アップルが世界同時発売する国から中国を外したから。中国人のiPhone騒動は各国の店頭だけで収まらず、すぐに中国本土にも飛び火した。先月末、7つのカバンに約500個のiPhoneを詰め込んで密輸しようとした中国人と日本人の女2人が上海税関に逮捕されたのだ。

中国人が大好きな金色のモデルは最高で40万円以上の値が付いたというから、中国人だけでなく、日本人が一攫千金を狙うのも無理はない。ただ、「自分の持ち物」と主張して持ち込んだ携帯電話がなぜ没収されなければならないのか、疑問に思う人がいるかもしれない。

原則は、たとえ1個でも儲けのために高額な商品を持ち込んだら関税を支払わなければならない。500個のiPhoneを「自分用だ」と主張しても、荒唐無稽すぎて誰も信じないだろう。

中国では一昨年、フライトの合間にせっせと外国で化粧品を買いあさり、こっそり持ち帰ってネットで売り、100万元(約1700万円)以上を脱税していたキャビンアテンダントが懲役11年の判決を受けた。

最近話題のIT企業アリババが展開するネット通販サイト「淘宝網」を利用し、海外の高級ブランド品を中国向けに「密輸」して儲ける外国在住の中国人も多い。彼らのやっていることは基本的にはすべて違法だ。

今、中国人ネットユーザーが気にしているのは、上海税関の押収した500台のiPhoneの行方。
「税関職員が自分で使うのでは?」
という指摘は、残念ながら中国では冗談にならない。今頃、上海税関の職員が持っている携帯はどれも金ピカに輝いているかもしれない(笑)。


李 小牧(リー・シャム) プロフィール
1960年8月27日
中国湖南省長沙市生まれ
バレエダンサー、文芸新聞記者、貿易会社などを経て、留学生として来日。東京モード学園に入学する。ファッションを勉強する傍ら、新宿・歌舞伎町に魅了され、「歌舞伎町案内人」として活動。ベストセラーとなった『歌舞伎町案内人』(角川書店)などを上梓し、執筆や講演活動を展開している。マスコミ登場多数。

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