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快眠外来 第5回 快眠食材は、「酒」の真実


「2日断酒すると、調子悪いです」

さて今回も、脳神経外科医、篠浦伸禎先生の快眠話。「脳に電流」「ヤバイことをする」に続いて、「これを食べると眠れるという食べ物はないですか?」と、詰めよる快眠女王ヒサコ。すると返ってきた答えは「お酒」!? 世間では、快眠の敵ですよ~!?


篠浦伸禎/しのうら・のぶさだ
1958年生まれ。医学博士。東京大学医学部卒。富士脳障害研究所、東大医学部付属病院、国立国際医療センター、シンシナティ大学分子生物学部留学を経て、2000年より都立駒込病院脳神経外科部長。脳の覚醒下手術でトップクラスの実績を誇る。著著に、『脳にいい5つの習慣』『脳は論語が好きだった』『人に向かわず天に向かえ』『脳と瞑想』など著書多数。


寝る前に、ホットミルクがいいってよく聞くんです。ミルクの中のトリプトファンとかいう成分が、幸せホルモン・セロトニンの原料になり……、セロトニンは睡眠ホルモン・メラトニンに分解される……。だから眠れるって……。

この話を聞くたび、ワタクシ、映画『ローマの休日』を思い出すんです。王女が寝室でホットミルクを飲むシーンがあって、やっぱりねって。……あの、ワタクシ、この映画、大好きなんです。王女役のオードリー・ヘプバーン、なんて愛らしいのでしょう。ワタクシだって眠りの女王なのに(自称ですけど)。あぁ……。生まれながらのこの違い……。

(我にかえって)す、すみません、先生! 先生がご存知の快眠食材、教えてください!

「それは、なんといってもお酒でしょう」


これまで快眠の敵と言われていたお酒が快眠に効果的!?



ええっ!? アルコールはよくない、って言われていますよ。深く眠っているようで、実は眠りを浅くしていると――。

「そういわれているのは、知っていますよ。でも、ほんとかな?と私は疑っているんです。有史以前から飲まれているお酒が、体に悪いだけだったら、現代まで残ってないですよ。大規模な調査もあって、まったく飲まない人と、赤ワインを1、2杯飲む人を比べたら、飲む人のほうが長寿、という結果も出ています」

お酒には、血管をゆるめて血流量を増やし、疲労を回復させる効果。また人間の思考や行動に大きくかかわる大脳皮質の抑制を解放する力も。

「人間、ストレスで血流が落ちると、不眠になりやすいのです。お酒を飲めば副交感神経が優位になり、リラックスして血流が増し、眠れるようになる。酒は百薬の長です」

お酒は、数多い薬の中でも最高の薬、すばらしい格言ですね。でも、量が問題ですよね、1、2杯ってことですよね? ワインボトル1本じゃないですね?

「あ、お酒が好きなんですね。私も長い間、大量に飲み続けていた時期があるんです。アルコール中毒になりかかっていた……。さすがにまずい、と思って、私は瞑想で克服したんです。いまは、飲まないでもいられます」

瞑想って、あの、どんな……?

「息をゆっくり吐いて吸うだけです。通勤時間が長いので、電車の中で息に集中して、吐いて~吸って。自己流ですが、それで脳を変えることができて、お酒を飲まないでもいられるようになったのです」

へぇ……その話、聞きたいです。でも、ちょっとテーマから離れてしまいそうなので、その話はまたいつか。……それでいまは飲まないんですか?

「いや、いまは週に2日は缶ビール2つくらい、金土は好きに飲んで、あと1日は飲みません。飲まない日が2日続くと調子が悪くなるんです。朝起きたときに疲れがとれていない。ほどいいアルコールは、絶対に眠りにいいと思います」

そう、そうですよね! 賛成です! ワタクシちょっと飲みすぎの感は否めませんが……。

「みなさんも自分の感覚をもっと信じたらいいんです。もっともらしい話に振り回されないで。飲むとよく眠れる、翌朝快調という人は飲めばいいんです」

はい、先生! ワタクシ、飲みま~す!

……そういえば、友人が「ホットミルクにラム酒を垂らすと、よく眠れる」って。これって、まさに快眠食材ダブル盛りですね! 

(取材・文/眠りの女王ヒサコ)

快眠外来 第5回 快眠食材は、「酒」の真実

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