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急増するエボラ出血熱患者「生死を分けた」意外理由

[週刊大衆11月10日号]

米国、スペインと、西アフリカ以外でも感染が拡大しているエボラ出血熱。
「オバマ大統領は"エボラ出血熱を封じ込められなければ、数か月以内に何十万もの人々が犠牲になる"と各国に協力を要請しました。米中間選挙の争点にもオバマ政権のエボラ対策が挙がるなど、米国内では最大の関心事です」(全国紙外信部記者)
感染すれば、死は避けられないと思いがちな、この疾病。ただ、西アフリカでは病から生還した患者も多く存在する。

「WHOの発表ではエボラ患者は10月17日時点で9191人、うち、生存者は4645人います」(日本ユニセフ協会広報室)
死ぬか生きるかは五分五分ということだ。
「現地での治療は、下痢をして脱水状態にならないよう経口補水液を与えるなど、基本的に対症療法のみ。生死を分けるのは、体力や抵抗力、栄養を摂れるかにかかっています。一方で、一家で感染しても親だけ発症し、子どもは健康なままのケースもある。体力があれば、発症しないこともあるのです」(前同)
それゆえ、十分な栄養を摂取でき、適切な治療が受けられる先進国なら、致死率はそれほど高くない。
「現地での治療中にエボラに感染したフランス人医師はパリで、ウガンダ人医師はドイツで治療を受け、ともに回復しています」(前出・全国紙外信部記者)

このとき患者に投与され、話題になった薬が、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発したアビガン錠だ。
「もともとはインフルエンザの薬で、体内に入ったウイルスが細胞内で増殖するのを妨げる効果があります。エボラとインフルエンザのウイルスは、どちらも遺伝子構造が近いので、効果が期待されています」(富士フイルム広報部)
この薬、昨年冬に大流行したノロウイルスにも効果を発揮する可能性があると、英国の研究チームが発表したが、エボラはノロとも共通点があるという。
「感染力の強さや、唾液、排泄物、体液を通じて感染するといった点は同じです。ゆえに予防法もノロ対策と同様で、西アフリカでもせっけん石鹸での手洗い、塩素系薬剤を用いての消毒を推奨しています」(前出・日本ユニセフ協会広報室)
日本上陸も懸念されるだけに、正しい知識と対応を身につけておきたい。

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