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ビートたけしも患った!? 「男性更年期障害」丸わかりガイド

[週刊大衆11月10日号]

元気なはずの働き盛り世代を襲う様々な変化。心身の疲労が原因のその症状ははもしや…。一から学べる健康の手引き!

「ここ何年か前から、女の子に対する性的な欲求は一切ない」
10日、テレビ朝日系のバラエティ番組『ビートたけしのいかがなもの会』に出演したビートたけし(67)が発した"衝撃告白"が、波紋を呼んでいる。
「たけしさんは、かつて"〈ネーチャンやらせろ〉は礼儀として言う"とテレビで発言したほどの人。この7月にも、49歳愛人との同棲状態を報じられたので、まだまだ"元気"かと思っていたんですが……」(制作会社関係者)

読者の皆さんにとっても他人事ではない。
「過去には漫画家のはらたいらさん(故人)が、40代のときに更年期障害になったと告白しています」(芸能記者)
たけしのような60代より若い、それこそ、50代や40代の方でも、「若い頃と比べて〇〇が……」と思うことが増えたら、それは、いわゆる"男性更年期障害"かもしれないのだ。
更年期障害といえば、心身の疲労が蓄積した、50歳前後の閉経を迎えた女性特有のものと思われてきた。

医療ジャーナリストの牧潤二氏も指摘する。
「女性の場合は産婦人科で診てもらえますが、男性の更年期障害が話題になったのは、ここ10年くらい。まだ歴史が浅く、専門クリニックも少ない状況です」
また、「なんとなく調子が悪い」「だるい」「疲れやすい」など、一見すると、単なる怠け者に見えてしまう症状であるため、周囲の理解が得られず、苦しんでいる人も多いという。
専門医の間では、「50代の男性の1割が患っているものの、自分ではそれに気づいていない」とまで言わる男性更年期障害。
それでは、あなたはどうだろう? まずは、以下の「男性更年期障害かんたん問診表」で"診察"してみよう。

男性更年期障害かんたん問診表
□街でパンチラを見ても興奮しなくなった
□そう言えば、朝勃ちをしなくなってきた
□関節や筋肉が、どこかしら痛む
□もう何年も運動らしい運動をしていない
□思いがけず突然汗が出たり、火照る
□ひげの伸びが遅くなった
□些細なことに腹を立て、イライラする
□周りの目が気になって不安で仕方ない
□人の名前と顔が一致しなくなってきた
□独身で悩みを打ち明ける友人もいない
仮に5項目以上にチェックが付いたら、あなたは"男性更年期障害"の可能性大。
4つ以下の方も安心せずに、まずはその仕組みを理解し、対策につなげよう。

そもそも、男性の更年期障害が起きる原因は、男性ホルモン(テストステロン)の減少にある。男性ホルモンは主に精巣で作られるが、20代をピークに減少する。
横浜悠愛クリニックの内科医で、医学博士の志賀貢医師が解説する。
「男性ホルモンは、筋肉の発達や体毛を増やす作用と同時に、タンパク質を合成する働きを持っています。これが少なくなると、性的な興奮や勃起力が落ちていきます」
症状として、冒頭のたけしのように性欲が減退したり、ED(勃起不全)になるのが典型的だが、「男性ホルモンの低下によって筋力が衰えます。そうなると、まず瞬発力がなくなります。たとえば、重い荷物を一気に持ち上げられなくなるんです」(前出・牧氏)

性的機能や筋力の低下だけではない。男性ホルモンの低下は、「頭が重い」「疲れが取れない」など、原因不明のあらゆる体の異変、つまり、不定愁訴となって現れるという。
また、緊張や運動とは関ほて係なく体が火照ったり、思いがけず突然、汗が出たりと、それまでになかった症状が出始めるのは危険な兆候だ。
「こうしたフィジカル面での弱まりから始まり、状態が進行すると、精神的な落ち込みも伴うのが更年期の特徴です。つまりフィジカル・メンタル両面に影響するのが更年期障害なんです」(前出・志賀氏)
牧氏も、この両面の連動性を指摘する。
「男性ホルモンの低下によって不安感が募り、イライラしだします。男性の更年期障害は、疲労感が続くとか、ヤル気が出ないという精神的な軽い症状から悪化していく場合が多いんです」
しかも、女性の更年期は閉経前後5年程度で終わるものの、男性の場合は放っておくと、男性ホルモンは下がる一方だという。
つまり、男性の更年期には終わりがないのだ。これまで挙げたような症状が複数出てきたら要注意だ。だが、前述したとおり、男性更年期障害に陥っていることを自覚できていないケースも多い。

「この頃、ヤル気が出ないといって精神科や心療内科にかかる人もいますが、たいていは加齢のせいだと言われ、それで終わってしまいます。また、勃起不全に悩み、泌尿器科へ行ってもEDだと診断され、根本的な解決にならないケースもあるようです」(前同)
最近では、専門クリニックなどで血中の男性ホルモンを測定できるようになったものの、それも万能ではない。ある医療関係者が、こう耳打ちする。
「男性ホルモンが血液1ミリリットルあたり8.5ピコグラム未満かどうかが、男性更年期障害であるか否かの診断基準になっていますが、それも人それぞれ。症状が出ていても、測定値では正常な人もいますし、基準を下回っていても、症状を自覚していない人もいます」
結果、知らないうちに更年期障害になっている"予備軍"は、40歳以上の男性で、実に600万人にも上るといわれている。
仮に、自身が男性更年期障害だと判明すれば、専門クリニックで診察を受ける方法もある。男性ホルモンを補充する療法などで劇的に諸症状が改善される臨床例も、多数報告されているからだ。

しかし、ここでも注意が必要。
「前立腺がんは男性ホルモンと関係しています。したがって、男性ホルモンを補充することによって、前立腺がん発症のリスクが高まることになるんです」(牧氏)

専門クリニックでは、そのリスクも考えながら治療してもらえるが、生活習慣の改善で対処できれば、それに越したことはない。

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