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東京五輪 大会組織委員長就任76歳森喜朗元首相の怪気炎

[週刊大衆02月03日号]

総理を辞めてからのほうが"実力"を発揮する、珍しい政治家だ。

在任中は「(投票日には)無党派層は寝ててほしい」「日本は神の国」などと失言の数々。
01年、ハワイ沖で練習船「えひめ丸」が沈没した際、知らぬ存ぜぬを決め込んでゴルフ場でクラブを振っていたことがバレて、支持率は消費税並みの5%に急落して退陣した森喜朗・元首相(76)のこと。
「もともと政策はからっきしダメ。かつて"経済がわかる本はないか"と相談された番記者が何冊かの本を持っていくと"これがいいや"と薄っぺらい新書を1冊、取っていった」(ベテラン記者)というから、人心掌握術だけで立身出世を成したのだろう。

その後は小泉、安倍の後見人として、いまだ政界のドン気取り。
昨年暮れは、原発問題で対立する安倍首相と小泉元首相の手打ちの一席を設けたりもした(だが、小泉氏が、"脱原発"を掲げて知事選に出馬した細川護熙元首相の助っ人になったため、パーになった)。

そんな奇妙な存在感で、過日、ついに射止めたのが東京五輪組織委員長の座。
もっとも、森さんは最後まで固辞する"ポーズ"を取り続けていた。

全国紙政治部記者が言う。
「五輪組織委員会は、政治からの独立が原則。日本オリンピック委員会(JOC)も、財界人の委員長探しをしていました。しかし、森さんの周辺が"スポーツ界に人脈が広く、五輪招致の立役者の森元首相がいい"と主張し、JOCに圧力をかけたため、それを知る財界人はことごとく辞退。結局、森さんになったんです」
すべては計算どおりのようだ。

安倍首相に「森さんがいい」と言わせ、子飼いの下村博文文部科学兼五輪担当相に要請のセレモニーをさせて「大変だけど、お受けします」と殊勝な受け答え。
懇願にようやく腰を上げた、というテイである。

「森さんは文教族で利権と無関係に見えますが、とんでもない。学校をはじめ、文化施設の建設は、文教族のドンである彼の了承が必須。むろん五輪施設もその範疇で、さらに絶大な権限を独占した」(前出・ベテラン記者)

東京五輪は6年後。
さてどうなる?

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