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第30回 酔っ払いのオヤジがモテモテに!衝撃の実態を目の当たりにした!正しい酔っ払いの法則!

2014-11-12

天才CMプランナー グ スーヨンが教える「いいかげん学習法」


イラスト/グ スーヨン


そのオヤジを初めて目撃したのは、
有名な六本木の高級クラブを上がった名物ママが経営している高級ぼったくりスナックだった。
50歳ちょっとオーバーくらいで、極々フツーのスーツ姿。
ルックスも、ただの中年男である。
ベロンベロンというのは通り越して、
ペロンペロンの紙みたいに、ソファの上でヘラヘラと揺れていた。

カラオケのイントロが流れ始めると、
颯爽とマイクを持って立ち上がるオヤジ。
曲は、テレサテンの「つぐない」

まったく上手ではないが、ペロンペロン加減でちょうど良いビブラートがかかっていて、どことなく心地良い。
次第に、振りというか微妙な踊りを踊り始める。そして、歌詞の節々に「しげるぅ〜」という替え歌を披露。

どうやら、オヤジの名前は「しげる」さんらしい。
確かに、はしゃぎすぎである。
間違いなく、子供みたいである。

でも、それがどうした?
そんなことは、どうでもいい!
オレは今、どうしようもなく気持ちが良いんだっ!

本人が実にどうしようもなく気持ち良い状態なのが、
聞いているオレたちにも、すんなりと分かる、分かち合える瞬間だった。

高級ぼったくりスナックの美しい女子たちに絶大な人気を誇る「しげる」さん。
両脇に美女を抱えて、ご満悦の「しげる」さん。
その日以来、「しげる」さんをリスペクトし、大ファンになったのは言うまでもない。

「しげる」さんには、さすがのオレ様も完敗でございます。
オレもね、
酔っ払いのベテランですよ。
そんじょそこらの素人の酔っ払いと一緒にされちゃ困るんですよ。
いわば、酔っ払いのプロフェッショナルですよ。
なのに…

どうして「しげる」さんはモテモテで、オレはモテないのか?

そもそも酒を飲むって、どういうこと?
酒を飲んで、自分が楽しくなる。
まわりを楽しくさせる。
女の子を口説く。
なにかイヤなことから逃避する。
なにかをひとときだけ忘れたい。

どれも違いますね。
薬だと思っても、毒だと思っても飲める酒だけど、
飲まなきゃならない理由なんて、どこにもないんですよ。
だってさ、他にもいろいろ解決方法や、逃避方法はあるんだからね。
その方法に、酒を選ぶ理由なんてのは、どこにもないんです。

ただただ、ちょうど良い加減で、理由もなく酒を飲む。
いい加減な学習の極意がここにありました。


「しげる」さんは、
本質を身体で分かっていらっしゃるんです。
だから、激しく酔っ払っている「しげる」さんを見て、誰も辛くなったり、楽しくなったり、悲しくなったり、アタマにきたりしないんですね。
そんな人間だから、モテて当たり前!

ちょうど良い加減ですよ。
くれぐれも、自分に無理をして「空気を読む」なんて、バカなことと勘違いしないでくださいな。


グ スーヨン(具秀然 gu suyeon) プロフィール
1961年、山口県下関出身の在日韓国人二世。
CMディレクターとして多くの話題作を手掛け、注目を集める。
1994年にGOO TV COMPANY ltd.設立。その才能は多岐に渡り、作詞家としての活動をはじめ、2001年には初の小説「ハードロマンチッカー」を刊行。小説家としても高い評価を得る。
2002年に2冊目となる小説「偶然にも最悪な少年」刊行。
ACC最高賞、ロンドンクリエイティブアワード他、受賞多数


グさんが手掛ける話題のタクシーCMをCheck!
『グとハナはおともだち』
動画一覧を見る

【CM作品】
・ケビン・コスナーのサントリーモルツ
・永瀬正敏の資生堂メンズスタイリングムース
・「脱いでもすごいんです」のTBC
・「パソコンできない人は亡びる」COMPAQ
・ジャン・レノのHONDAオルティア
・内藤剛士の「だって8時間だもん」SONYハンディカム
・ウルフルズの資生堂GERAIDOから堂本剛の資生堂GERAIDO
・鼻血を出した金城武のライフカード
・菅野美穂の「なにのもっかなぁ」サントリービタミンウォーター
・「ピンキリ」優香と加藤君のカーセンサー
・ひろみ郷の雪国まいたけ
・「あきらめましょう」を歌う華原朋美、伊藤蘭のポッカ
・金城武のLYCOS
・柳沢慎吾のピザーラ
・福山雅治のダイナブック
他、IBMのe-business、缶コーヒーのジョージア、ヤクルトジョア、ポラロイド、日本火災、DDIセルラー、うまかっちゃん、関西J-phone、九州J-phone、所ジョージのラビット、佐川急便、篠原凉子の「やばっグッときた」ORIXカード
など、お茶の間を騒然とさせる話題作多数。


【出演番組】
1995年:テレビ朝日の「えびす温泉」では、レギュラー審査員。
1998年:テレビ朝日ドキュメント「21世紀への伝言」で、現在活躍する在日韓国人クリエイターとして出演。
1999年:TBSの「情熱大陸」で、自身をドキュメントされた。
2010年:タクシーちゃんねる「グとハナはおともだち」
2013年:ベイFMレギュラー番組「接続したくない人たち」毎週月曜25時~


【手がけた作】
・内田有紀「baby's growing up」MTV
・槙原敬之「SPY」「どうしようもない僕に天使が降りてきた」MTV
・チャー「SMOKY」MTV
・ウルフルズ「まかせなさい」MTV
・内田有紀のアルバム「愛のバカ」「nakitakunalu」プロデュース
・ポッカのCMソング「あきらめましょう」や田原俊彦、林明日香、ラグフェアなどの作詞を手がける。

2001年3月:初の小説「ハード・ロマンチッカー」刊行
2002年6月:「偶然にも最悪な少年」刊行
2003年9月:初監督映画、「偶然にも最悪な少年」全国東映系ロードショー。主演 市原隼人、中島美嘉主演
2005年:韓国プチョン国際ファンタスティック映画祭に審査員として招かれる。
2007年5月:映画「プルコギ」全国公開。主演 松田龍平、山田優
2010年1月:テレビ東京「ジロチョー清水の次郎長維新伝」監督
2011年11月:映画「ハードロマンチッカー」全国公開。主演 松田翔太


【2015年公開予定のグスーヨン監督映画が現在企画進行中】
プルコギ 偶然にも最悪な少年 ハードロマンチッカー 偶然にも最悪な少年

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