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新日本プロレス復活のヒントは「過去世代」にあった!

2014-12-06

プチ鹿島の連載コラム 「すべてのニュースはプロレスである」

「日経エンタテインメント!1月号」に掲載された、毎年恒例の2014年ヒット番付で「新日本プロレス」が「西前頭15」に選出された。東西の横綱は「アナと雪の女王」「妖怪ウォッチ」。

ちなみに「東前頭15」は「ざわちん」であった。新日、大健闘ではないか。

同誌では『中年男性が若い頃になじんだものが復活してヒットすること、ゆとり世代の若者には新鮮に映り憧れの存在という意味の“オジ知る系”としても紹介!!』されているという。(新日本プロレスHPより)

オジ知る系という言葉は初めて聞いたが、確かに今の新日本は企業としても抜群の攻めをしている。

すでに話題となっているのが12月1日に発表された「新日本プロレスワールド」だ。

簡単にいうと、月額999円で新日本プロレスの試合映像がパソコンやスマートフォン、タブレットで見放題となる配信サービス。現在の試合の配信だけでない。過去45年分の試合映像が見放題なのだ。アメリカの「WWE」が同様のサービスをスタートしていたが、新日本プロレスもいよいよ。

私はまだこのサービスに加入していない。今すぐ加入したいのだが、いったん加入したら最後、何も手がつかなくなってしまう不安があるからだ。嬉しくも凄まじい不安。

それにしても新日すごい。こうきたか。

私は以前このコラムで《最近は新日本プロレスが頑張って新規ファンを開拓しているが、それとは別に「プロレスシニア層」もまた活発になってきた。》と書いた。現在も会場に足を運ぶ現役シニア組もいるが「今はよくわからないがプロレスは好きだった」人があらためてプロレスを観たがっている、読みたがっている、と。ビジネスの熱い市場としてよく耳にするシニア層がプロレス界でも顕著になってきた、と。

今回の新日本プロレスワールドは、そんな莫大な市場を一気に掘り起こそうというサービス。テレビ朝日のエライ人はこの事業を「次世代の成長産業」と会見で語っていた。プロレスの場合「過去世代」に「次世代産業」のヒントがあったわけだ。 そのうち昔のファンが今の新日のライブ配信を見て、今のファンも過去の映像を見るようになるはずだ。プロ野球でも同じサービスが成り立つかと考えれば、プロレスとプロレスファンの特殊性が際立つ。

どこまで会員数が伸びるのだろう。どれだけ「世界」に注目されるビジネスになるのだろう。

なんだか、初めて「IWGP構想」を聞いた時の壮大なトキメキを思い出してしまいました。

■新日本プロレスワールド
http://njpwworld.com


プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。





「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)
2014年8月7日発売 新書判304ページ





今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

ブログ:http://orenobaka.com/
ツイッター:@pkashima

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