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医者が教える 知っておきたい「危険な薬」

[週刊大衆12月29日号]

「健康でありたい」との万人の願いが予想もしない事態を招きつつある……
「お薬大国」日本の真実が明らかに!


風邪をひいて熱っぽい、健康診断で「異常あり」と診断された……。そうした際、多くの人は医師の診察を受け、薬を飲むことだろう。
日本薬剤師会による65歳以上の高齢者が対象の2010年の調査で、61.6%の人が「5剤以上の処方薬を併用中」と回答するなど、日本は世界屈指の薬大国となっている。しかし、その影には意外なカラクリが潜んでいるという。
「医師、製薬会社と厚生労働省の三者が一体となって、患者を増やそうとしているんです。人口減少が始まったわが国ですが、実は毎年、医師の数は増えています。そうすると、医師たちが生活レベルを保つためには、患者を増やす必要がある。製薬会社も薬の売り上げを伸ばしたいし、厚労省も、医療費の削減を言いながらも、患者数を増やそうとする。自らの権力を縮小しようとする官僚組織はありませんからね」

このようにショッキングな指摘をするのは「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」(東京都渋谷区)を主宰する近藤誠医師だ。
著書『がん治療で殺されない七つの秘訣』(文藝春秋)などを通じて、患者側に立ち、わが国のがん治療の現状に大きな一石を投じたことで知られる近藤氏は、医療界の"薬漬け体質"に警鐘を鳴らす。
「通常なら需要が先にあるところ、医療業界だけは逆に、供給が需要を作り出しているんです。多すぎる医師が、患者たちを生んでいる。"あなたは病気だ"と診断すればいいんですから。たとえばメーカーが"新しいお菓子作りました""新しい服作りました"と言っても、消費者はなかなか買ってくれません。しかし、医療業界の場合"この新薬、効きますよ"と言えば、患者は喜んで飲む。そのように、無駄な薬を多く与えているんです」


上の表は、2013年度の日本国内での医療用医薬品売り上げベスト10。改めて医薬品業界の規模の大きさに驚くが、この中で最も世間を騒がせたのは、2位のディオバンだろう。
脳卒中や狭心症を防ぐ効果が他の降圧剤より優れているということで、昨年度だけで1000億円近く売り上げたが、その臨床データが不正に操作されていたことが発覚。
発売元であるノバルティスファーマの元社員が関与して試験結果を捏造した疑いがあり、元社員は14年6月に逮捕。翌月には法人としての同社も起訴されている。
「脳卒中などのリスクを下げる分、他の降圧剤より薬価が高かった。安い降圧剤に比べ、薬価が10倍になるケースもあります。その臨床データが偽りだったんですから、患者にすれば、まさに詐欺に近い話です」(医療ジャーナリスト・牧潤二氏)
売り上げトップ10の薬の中には、死亡事故が起きている薬もある。

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