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【パンチ佐藤】BCリーグで野球の奥深さを!

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パンチ佐藤の「野球が一番!」
第2回 BCリーグでプレーすれば、野球の奥深さが増す!


2015年シーズンからBCリーグ『武蔵ヒートベアーズ』の宣伝本部長に就任したパンチ佐藤。かつての日本代表~オリックスのドラ1も、今では芸能人としての色が濃い。
そんなパンチが野球界に“復帰”して改めて思ったことは「野球が一番」ということだ。プロ野球が地域の意識を変えるカンフル剤になっている現実を、パンチ流に解説する!


BCリーグの『武蔵ヒートベアーズ』が声を掛けてくれて、僕は熟考の末、フロントに入りを決意したわけですが、今では時間が空いた時、埼玉県の熊谷に行っては街行く人たちに広報活動をしています。

一昔前は「メジャーリーグに行く」と言おうものなら、心ない言葉が浴びせられました。ところが、今はそれがない。空気が良くなり、MLBとNPBを行き来できるようになりました。

それと一緒で、NPBからBCリーグ、BCリーグからNPBという行き来も積極的に行われるようになりましたよね。もっと言えば、かつては「プロアマ規定」で縛られていましたが、今ではそれも緩和。プロ野球チームと社会人チームの交流戦がいい緊張感で行われています。

そして来季から、MLBにも所属していた元楽天の岩村明憲がBCリーグの監督に就任しましたね。
「もう1回、NPBにカムバックするチャンスが生まれた。監督という立場でだけど、結果を残せばNPBに復帰できる」
という前向きな判断。BCは、NPBの架橋的な存在になったんです。

ラミレスも去年からBCでプレーしていますが、決してオチャラケではない。「見てくれ、俺はまだやれる」というアピールなんです。

これは、プレイヤーだけに限った話ではありません。元巨人やMLBで活躍した木田優夫を覚えていますか? 彼は来年から日ハムのGMの補佐に就任しました。

最後はBCリーグに所属していた木田は、自分の手で(BCの)チケットを持ち、理髪店、八百屋さん、焼き鳥屋さん……と地域の商店街などをくまなく歩き、「チケットを買ってください」と地道に営業したんです。

そのひたむきな姿を誰かが見ていたんでしょう。日本ハムの上層部に伝えたらしい。そして、その答えとしてGM補佐に抜擢されたというわけです。

いろんな意味で、BCリーグというのはNPBとは違う「プロ野球」。NPBに復帰した時は必ず戦力になる。フロント、ファンが望んでいることも分かる……そういう人間を育成するところでもあるんです。

今では、NPBの選手にとってBCリーグは侮れない存在になっています。NPBを自由契約になった後、BCで第二のプロ野球選手人生を迎える。そこで頑張れば、NPBに選手としてカムバックできることもある。

それまでは王道だった「解説者→コーチ→監督」という構図が壊れつつあると思います。BCというところで泥臭く野球をすることで、「こういう風にして野球はできていたんだ」となる。これが理解できた人が指導者になると、野球の奥深さが増す。

木田のような苦労人が認められると、エリートでなくても立派な指導者が務まる。日本ハムは球団が「本物」を求めているんですよ。その結果が中田翔や大谷翔平。彼らは高校でも一流でしたが、プロになっても奢ることをしない選手です。日ハムは上手に育てている――そんな印象がありますね。

今回、木田がNPBに復帰した意味と意義はNPB、BCにとって計り切れないほど大きい。木田が双方のパイプ役になれるのです。

ちなみにパンチ佐藤は、といえば、ようやく「野球」に細いパイプラインができてきたことでしょうか。僕は武蔵ヒートベアーズの宣伝本部長。選手や球団関係者などと話す時は必ずこう語ります。

「球団名のヒートベアは熱い熊という意味。だから、“10点差で負けている”という時もユニフォームを真っ黒にしてプレーをする。観に来た少年野球の監督やコーチが選手に対し、“ヒートベアーズの選手は絶対、諦めないぞ。あの全力疾走を見たか”と言わせなければいけない。熱いプレーを日々、心掛けること」

もちろん、プロですから「優勝」は意識してもらいたい。ただ、僕と球団代表の意見では1年目は無理。2年目も勝てない。3年目は「何とか形になってきたな」というチームを作る。4年目はいよいよ優勝争いに加わるが、結局、負ける。その悔しさを受けて5年目に涙の優勝……。こうなったら最高です。

一歩一歩、どっしりしたチームを作っていきたい。そうしたら、県民に定着します。
「ヒートベアーズができて良かったね。あいつら気持ちいいね」
そう言ってもらえるようなチームにしたい。

そのためには、僕の役割はヒートベアーズだけに留めていてはいけません。2015年からは福島にもホークスというチームが誕生する。今回の宣伝本部長就任は、ヒートベアーズだけでなく、BCリーグ全体の宣伝本部長に抜擢されたという意識の方が強いですね!

野球が一番!

パンチ佐藤(ぱんち・さとう)プロフィール

1964年12月3日生まれ
亜細亜大学から熊谷組を経て、オリックスにドラフト1位で入団。プロ野球時代、トレードマークのパンチパーマと独特な発言で人気者に。引退後はタレントとしても活躍し、2015年シーズンからBCリーグ『武蔵ヒートベアーズ』の宣伝本部長に就任した。

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