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【幕末女傑烈伝】おっとりして高杉晋作の癒しになった女性・おうの

2015年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」のヒロインで、吉田松陰の妹・杉文。文はいま、激動の時代をしたたかに生き抜いた女性として注目されているが、彼女の他にも、幕末から明治維新にかけて逞しく生きた女傑はいる! 今回は、おうのが歩んだ波瀾万丈ヒストリーを追う!!


おうの(1843~1909年)は、貧しい家に生まれ、11歳のとき下関の芸者屋に売られた。15歳で芸者として座敷に出るようになり、20歳のとき、遊びにきた高杉晋作に出会う。24歳の高杉は彼女に惚れ、1863年に身請けして下関で一緒に暮らすようになる。彼女はおっとりしていて、高杉の言うことをなんでも聞いた。それが高杉の癒しになったという。

高杉は、過激な尊王攘夷の思想の持ち主だった。頭もよく、実行力もあり、吉田松陰の弟子のなかでも際立っていた。藩命で上海に視察に行ったり、江戸の状況を探るため、江戸藩邸に詰めたりもしたのである。

ところが、高杉の考えはあまりに過激すぎたため、長州藩主から睨まれ、藩内の牢につながれてしまう。また藩内の攘夷派や開国派の両方からも命を狙われ、身を隠すため、愛人のおうのと一緒に四国に逃げたりした。

しかし、高杉は結核に冒されていた。1866年の秋には病状も重くなり、下関で愛人のおうのに看病されながら、かろうじて生きている状態。そこへ、高杉の本妻がやって来た。強いのは本妻である。おうのは身を引き、高杉は本妻に看取られて息を引き取った。

高杉の死後、おうのは尼になり、山県有朋、伊藤博文、井上馨、木戸孝允などから金銭的な援助を受けながら、高杉の墓を守って生きた。愛人という立場ながら、実に健気な女性である。

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