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【幕末女傑烈伝】坂本龍馬や大隈重信も頼りにした大浦慶

2015年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」のヒロインで、吉田松陰の妹・杉文。文はいま、激動の時代をしたたかに生き抜いた女性として注目されているが、彼女の他にも、幕末から明治維新にかけて逞しく生きた女傑はいる! 今回は、大浦慶の波瀾万丈ヒストリーを追う!!


大浦慶(1828~1884年)は、長崎油屋町の油商の家に生まれた。老舗の商家だったが、1843年(天保14)、慶が15歳のとき、近辺の家500戸あまりが焼ける火事があり、慶の家も被害に遭う。慶は傾いた家業を再興させる決心をする。

翌年、長崎に蘭学の勉強に来ていた天草の庄屋の息子と結婚するが、この男が気に入らず、祝言の翌日には追い出してしまう。以後、死ぬまで独身を通す。

慶は1856年(安政3)から、イギリス人の貿易商を通じて日本茶の輸出を始めたところ、これが当たった。以後、10年間は大いに儲けた。

慶より7歳下の坂本龍馬が慶の屋敷を訪れ、300両の資金援助を頼んだこともある。慶は引き受けた。陸奥宗光、大隈重信、松方正義なども、慶の屋敷に居候して世話になったという。

ところが1871年(明治4)、熊本の商人に騙されて借金の保証人になり、3000両の負債を負うことになった。家財は没収され、慶は没落。かつて慶に世話になり、明治政府で出世していた者たちは、誰も慶を助けようとしなかったという。

一時は落ち込んでいた慶だが、明治8年には東京に出てきて事業を始めた。横浜製鉄所を共同経営したり、海軍の蒸気船「高雄丸」の払い下げを受けて海運業を営んだりした。ここで、かつて面倒を見た明治政府の高官のコネが生きたのかもしれない。しぶとくて豪気な女性である。

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