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第39回 次々トラブルを起こす中国観光客のマナー問題

2015-01-09

歌舞伎町案内人 李小牧が暴く!日本人は知らない「中国ニュースの裏側」

新年早々、わが祖国・中国の不愉快なニュースを紹介することを許してほしい。

昨年暮れのことだ。タイの首都バンコクの空港から南京に向かう格安航空タイ・エアアジアの機内でとんでもない騒ぎが起きた。主役は、若い中国人観光客のカップルだ。

この2人はまず、客室乗務員に離れ離れだった自分たちの席を隣同士にするよう強要。男が離陸直後に彼女に酔い止めを飲ませるための水を要求したところ、着席ランプが付いていることを理由に乗務員が拒否。これに激怒した男はナッツやフルーツを床にぶちまけ、さらにその後、カップラーメンを購入した女が「お湯を持ってくるのが遅い」と怒り出して乗務員に熱湯をかけた。2人は「飛行機を爆破する」「飛び降りて自殺する」とわめき散らし、飛行機はやむなくバンコクにUターン。2人はタイ当局に罰金5万バーツ(約18万円)を払わされた。

中国人観光客の東南アジアでの傍若無人ぶりはこの一件にとどまらない。同じ頃、バンコクの王宮前にある壁画の前で、中国人観光客が警備員とトラブルになり、壁画前の防護柵を倒すという事件もあった。

中国人がエラそうな態度をとるのは、世界第2位の経済大国という現在の国力を背景に、東南アジアの国を上から目線で見ているから。ただそれ以前に、銀座など日本の観光地で騒ぐ彼らの様子を見ればお分かりの通り、そもそもマナー教育がなっていない。外国でのマナー違反は残念ながら、知識レベルの高いエリート層でも結構見られる。

まず、声がでかい。可愛い現地の女の子がいると、遠慮せずジッと見つめる。そして、勝手に写真を撮る……。私はつい日本にいる時の癖で中国でも携帯灰皿を使ってしまうが、これをポケットから取り出すと、中国人エリートから本当にびっくりされる。

世界的に見れば、ただの自己チューだ。ただその一方で、中国人の好奇心の強さ、自己主張の強さの表れでもある。かつての日本人も海外旅行でマナーの悪さを批判されたことがあるが、「団体行動」は得意でもここまで「個人主張」はしなかったはずだ。

世界標準のマナーと中国人の好奇心、自己主張がうまくミックスできればいいのだが……「日中のベストミックス」である歌舞伎町案内人のように(笑)。


李 小牧(リー・シャム) プロフィール
1960年8月27日
中国湖南省長沙市生まれ
バレエダンサー、文芸新聞記者、貿易会社などを経て、留学生として来日。東京モード学園に入学する。ファッションを勉強する傍ら、新宿・歌舞伎町に魅了され、「歌舞伎町案内人」として活動。ベストセラーとなった『歌舞伎町案内人』(角川書店)などを上梓し、執筆や講演活動を展開している。マスコミ登場多数。

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